早くもアップグレード版がデビュー
ホンダの航空機事業子会社であるホンダ・エアクラフト・カンパニー(以下、HACI)は、スイスのジュネーブで開催されていた欧州最大のビジネス航空ショー「EBACE2018」において、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の中東地域での受注を開始したことを発表した。
HACIは、アラブ首長国連邦のドバイに拠点を置く「ジェテックス・フライト・サポート」を販売代理店「ホンダジェット・ミドル・イースト」として指定。アラブ首長国連邦、サウジアラビア、バーレーン、オマーン、カタール、レバノン、パキスタン、ヨルダン、トルコおよびクウェートにおいて最新型としてアップグレードされた「ホンダジェット・エリート」の受注を行なう。
「ホンダジェット・エリート」 は、従来型に比べて航続距離を約17%(+396km)延長させているほか、高周波のエンジンノイズ低減により客室内の静粛性を向上。さらにアビオニクスシステムの進化により、離着陸時および飛行時の安定性や安全性などの機能がさらに強化されている。
また、燃費効率も非常に優れており同等サイズの双発ビジネスジェット機よりも温室効果ガス排出量を低減している。これらにより、「ホンダジェット・エリート」 はクラス最高水準の最高速度、最大運用高度、上昇性能、燃費性能、静粛性、室内サイズおよび航続距離を実現している。
装備面では、機体カラーに新しい特別色のアイスブルー/ルビーレッド/マナークオレンジの三色を追加。航空業界初のスピーカーレス室内音響システム「ボンジョヴィ・オーディオシステム」を装備。また、その他の機内装備オプションでは、ベルト付き化粧室シート、新デザインギャレー、ツートーンカラーの皮革製エグゼクティブシートなどが用意されている。