商用車でも促進される「コネクテッド」「運転支援」「電動化」
8月2日、ボッシュは9月19日からハノーバーで開催される第67回IAA商用車ショーの出展概要を発表。将来の貨物輸送における革新技術を提示する予定で、キーワードとなるのは「コネクテッド」、「運転支援」、そして「電動化」だ。
「コネクテッド」に関しては、新しいプラットフォームによって、予測診断やクラウドを介して更新されたナビゲーションマップ共有、輸送中の貨物の監視、車載ネットワークの不正アクセスの防止を実現する。
「運転支援」は、すでに多くの乗用車で採用されているが、トラックをはじめとする商用車への搭載によって安全性を高める機能や装備を提案する。具体的にはレーダーセンサーなどを用いて死角を含めた周囲の歩行者やサイクリストを検知して注意を促したり、総重量8トンを超えるトラックにも対応する緊急自動ブレーキ(すでに欧州では義務化されている)、車載カメラやステアリングの振動を用いて自車の走行レーンを維持するようサポートするレーンアシスタントが挙げられる。
ステアリングシステムでは、従来の油圧ステアリングより燃料消費が抑えられ、運転支援システムとのマッチングに優れる電気油圧ステアリングシステムや、3つ以上の車軸を持つ商用車に向けたリアアクスルステアリングが新しい。
さらに、広角カメラを内蔵したデジタルサイドビューミラー(2019年に生産開始予定)や、各種運転支援機能やインフォテイメント機能を簡単に状況把握・操作できるデジタルメータークラスターも、ドライバーの安全運転をサポートする技術として出品される。
そして「電動化」。都市部における配送サービスを想定した48V駆動システムを搭載した貨物用3輪車や、電動バイクのe-カーゴバイクのほか、トレーラー用の電動アクスルを出品。加えて電気自動車のバッテリー効率を従来から最大で25%向上させる熱管理システムを出品。これらはいずれも、電動化技術の活用によって、貨物輸送をこれまで以上に効率的で、エココンシャスなものを目指したものだ。