国内試乗

トヨタ・クラウン/ カローラスポーツ【国内試乗】話題のニューモデルがいよいよ現る!

そんな変革と伝統がバランス良くミックスされたクラウンに対し、「スポーツ」を銘打つカローラの新種は従来からのセダン/ワゴンとは完全な別モノ。日本では今年3月に販売を終了したオーリスの実質的な後継だけに、その作りは欧州Cセグメント基準に倣ったものだ。エンジンは1.2リッターターボと1.8リッターハイブリッドの2種で、現状のトランスミッションは2ペダルのみ。ただし、8月にはMT仕様も追加される予定という。

1.2Lターボでは、2WDに加えて4WDも選択可能。動力性能は、スポーツと呼ぶほど活発な印象は必要にして十分というところ。

その走りだが、同クラスの欧州勢と比較して独自性が光るのはやはりハイブリッド。日常域の滑らかな加速や静けさはトヨタ自慢のTHS IIならではといえるもので、上質なハッチバックという意味でもあえて選ぶべき理由が見出せる。また、雑味のない操縦性やしっかりしたボディも新世代カローラを印象付ける出来映えだけに新たなユーザー層を開拓する潜在能力は十分以上といえそうだ。

エンジンは1.2Lターボと1.8Lハイブリッドの2タイプ。前者のトランスミッションはCVTに加え、8月にはMTも追加予定だ。

Specification
トヨタ・クラウン 2.5G
車両本体価格(税込):5,621,400円
全長/全幅/全高[mm]:4910/1800/1455
ホイールベース[mm]:2920
トレッド(前/後)[mm]:1560/1560
車両重量[kg]:1750
最小回転半径[m]:5.3
乗車定員[名]:5
エンジン型式/種類:A25A-FXS/直4DOHC16V
内径×行程[mm]:87.5×103.4
総排気量[cc]:2487
圧縮比:-
最高出力ps(kW)/rpm:184(135)/6000
最大トルクNm(kg-m)/rpm:221(22.5)/3800-5400
モーター型式/種類:1KM/交流同期電動機
最高出力ps(kW):143(105)
最大トルクNm(kg-m):300(30.6)/
燃料タンク容量[L]:66(レギュラー)
燃費(10・15/JC08)[km/L]:20.0/24.0
ミッション形式:電気式無断変速
変速比:2.937
サスペンション形式:前 マルチリンク/コイル、後 マルチリンク/コイル
ブレーキ 前/後:Vディスク/Vディスク
タイヤ(ホイール):前215/55R17(7J)、後215/55R17(7J)

トヨタ・カローラスポーツ・ハイブリッドG
車両本体価格(税込):2,527,200円
全長/全幅/全高[mm]:4375/1790/1460
ホイールベース[mm]:2640
トレッド(前/後)[mm]:1530/1530
車両重量[kg]:1370
最小回転半径[m]:5.1
乗車定員[名]:5
エンジン型式/種類:2ZR-FXE/直4DOHC16V
内径×行程[mm]:80.5×88.3
総排気量[cc]:1797
圧縮比:-
最高出力ps(kW)/rpm:98(72)/5200
最大トルクNm(kg-m)/rpm:142(14.5)/3600
モーター型式/種類:1NM/交流同期電動機
最高出力ps(kW):72(53)
最大トルクNm(kg-m):163(16.6)/
燃料タンク容量[L]:43(レギュラー)
燃費(10・15/JC08)[km/L]:30.0/34.2
ミッション形式:電気式無断変速
変速比:2.834
サスペンション形式:前 ストラット/コイル、後 Wウイッシュボーン/コイル
ブレーキ 前/後:Vディスク/ディスク
タイヤ(ホイール):前205/55R16(7J)、後205/55R16(7J)

インパネ回りは横方向の広がり感が印象的な造形。当然ながら、前後席の絶対的な広さにも不足はない。フロントのシートバックは、スポーティなハイバック形状が採用される。

荷室容量は352L(VDA法)で、床面の高さを変えられる分割式デッキボードも装備できる。

 

フォト:郡 大二郎/ル・ボラン2018年9月号より転載

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