電動化とSUVに注力する今後の方向性を表現
8月22日、PSAグループのオペルは次世代のブランドアイデンティティを示すスタディモデル「オペルGT Xエクスペリメンタル」を発表した。
このスタディモデルは、ボディサイズが全長4063×全幅1830×全高1528(ルーフアンテナ含む)mmのコンパクトSUVで、50kWhの電力による電動パワートレインを搭載するほか、レベル3の自動運転技術が導入される。なお、オペルは2024年までにモデルラインナップのパワートレインを電動化する計画で、このEVパワートレインはその先駆けとなる。
デザインも今後のオペルのアイデンティティが表現されている。ダイナミックなフォルムを描くボディは、ルーフやボンネットといった上部をブラック、下部をグレーに塗り分けれらており、その間にはオペルのブランドカラーとしている「オペル・イエロー・シグネチャー・アクセント」が入る。また、フロントのエンブレムとヘッドライトは一体型で、今後のオペル社はこのデザインのフロントマスクが用いられるという。
ドアは観音開きで、前後ドアともに90度まで開くことができ、高い乗降性が与えられている。
インテリアはとてもすっきりとしたデザインで、フロントガラスはルーフまで一体型となっており、広々とした空間を演出。インパネのメーターはセンターのモニターまでが一体となった大型モニターとなっているのも特徴だ。ドアミラーが設置されない代わりに、ボディ側面には車両後方を映すカメラが組み込まれ、その映像は、インパネのモニターの両側に表示されるとのこと。
今後、市販化に向けて開発が進むことになるが、オペルではこれからSUV市場に注力する方針で、2021年に販売されるモデルラインナップのうち40%がSUVとなることを明らかしている。