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アーカイブで振り返る自動車専門誌「ル・ボラン」500号の軌跡。

祝! 創刊500号

祝500号ということで、ギュギュッっと圧縮して超高速フラッシュバック! 40年以上も国産車&輸入車の興隆とともに歩んできた「ル・ボラン」ですが、クルマそのものから周辺アイテムまで多彩な情報をかき集め続けてきました。クルマだけでなく我々を取り巻く環境も激変しましたが、懐かしさなどを感じつつ、クルマを愛するみなさまのサポーターとして歩んだ道のりをぜひご覧ください!

1977.4月号 創刊号

1970年代のル・ボランは……

1976年頃からのスーパーカーブームもあって外国車への注目度も高まっているなかで、海外の自動車情報も積極的に取り入れる誌面でスタート。メインライターに三本和彦氏を招聘、巻頭特集のイタリアのスーパーカーメーカー取材など多方面に活躍させている(この特派企画は第2号以降ドイツメーカー、ジウジアーロなどのカロッツェリア、ポルシェ博物館、BMW博物館、ランチア博物館と続く)。第3号では第47回ジュネーブ・ショーの模様も紹介されていた。ロードインプレッションは国産車が主体となるものの、第3号で比較試乗にフォルクスワーゲン・ゴルフが登場、第5号でゴルフvsルノー5の輸入車比較が掲載され、現在に至る誌面構成の一端が感じられる。

【これがイタリアン・スーパーカーのすべてだ】
ランボルギーニ、フェラーリ、マセラティ、デ・トマソのほか、フィアット、ランチア、アルファ・ロメオを現地から紹介。

 

【マルチ試乗】
定番企画となった「マルチ試乗」。徹底した取材から得られた厳しい意見を自動車メーカーに提言、メーカー側からの回答も載せるなど双方向的な誌面作りが試みられた。

【第45回モンテカルロラリー速報】
今や歴史的な名車のストラトスも、ラリーシーンにて現役の時代。アルピーヌA310やアバルト131を抑えて3連覇を達成している。

【中古車集中情報・スカイライン徹底研究】
当時も人気の高かったスカイラインの中古車情報を13ページで特集。相場から全国各地の事情まできめ細かった。

【カー・カタログ マツダ・ファミリア】
4代目(FA4型)ファミリアAPの装備・スペック・設定色をコンパクトに掲載。国産車も丁寧に取り上げていた。

1985.7月号 100号

1980年代のル・ボランは……

1980年代に入り、輸入車も従来の大きくて豪華なモデルだけではなく、ゴルフをはじめとするコンパクトカーに注目が集まってきた。輸入ルートも整備され、多彩な車両が取材可能な環境となったことで、ライバル車を集めた比較試乗やサーキットおよびテストコースを使っての限界性能テストにも挑戦、国産車から輸入車まで幅広い記事が誌面を彩っている。ノーマル仕様に飽き足らないユーザーが個性を出そうとドレスアップやチューニング用パーツに注目しはじめ、そうしたアイテムの紹介も増えていた。取材記事だけではなく、掲載されていた広告まで情報源として熱心に目を通す読者も多く、各種広告の充実ぶりも小誌の特徴だった。

【ロングツーリング BMW M535i】
まだ並行輸入も多かった時代の1981年にBMWジャパンが設立され、日本仕様への変更やサービス体制も充実。迅速な取材も可能になり、E28型M535i およびE24型635CSiは空輸直後に九州でツーリング試乗できた。

【ニュー・カー試乗 フォルクスワーゲン・GOLF GTI】
VWゴルフⅡにGTIが登場。まだこの時は、DOHC16バルブエンジンになる前のSOHC時代で最高出力105ps。価格は341万円。

【ミシュラン・タイヤテスト in Ladoux】
高速性能はまだ海外のタイヤがリードしていた1980年代、フランス・ラドゥーにあるミシュランのテストコースで取材を行なった。

【第2世代の2BOX比較試乗記】
各ブランドの正規輸入車も増えてきたため、同クラスの国内外ライバルモデルの比較記事も見られるように。ゴルフはやはり主役!

【ニューカー速報 いすゞ・ジェミニ】
CGなどない時代、実車撮影による派手なカースタントで魅せた“街の遊撃手”FFジェミニがデビューした。

1993.11月号 200号

1990年代のル・ボランは……

バブル景気は崩壊するも、海外メーカーは積極的に車両のローカライズと販売車種の拡充、ディーラー網整備を行ない、さらに円高を背景とした販売価格の最適化や低金利ローンなどにより、1990年代は輸入車人気が一般層まで浸透した。誌面では国内のRVブームに応えて輸入車にもラインナップされてきたステーションワゴンやSUV(当時はまだクロカン車やオフロード4WDと呼称)も取り上げられるようになった。セルシオやNSX、スカイラインGT-Rに代表される基本性能が底上げされて走りの面でも肩を並べる国産車と輸入車のガチな比較試乗も珍しくなくなった。“道は星に聞け”の名キャッチコピーが印象的なカーナビも誌面をにぎわせるようになった。

【ニューモデル試乗 RUF BTR2/BTR4】
964ボディの最新ルーフBTRが日本上陸。バブル景気で多彩な本格スポーツカーを知った層に、“イエローバード”CTRで名を馳せたルーフブランドの訴求力はバツグンだった。

【55TH INTERNATIONAL MOTOR SHOW IN FRANKFURT】
ポルシェ911(993)、メルセデス・ベンツA
クラス(プロト)、クライスラー・ネオン、マツダ・クセドス9(ユーノス800)などがデビュ9ーした。

【ロードインプレッション ランチア・デルタ・エボII】
WRCを6年連続で制覇したランチア・デルタの限定車エボII。“最後のエボルツィオーネ”かと思われたが……。

【LV長期テストカー・リポート】
自動車雑誌ではメジャー企画の長期テスト車リポートはVWゴルフIIIで連載。実験台として大車輪の活躍をみせた。

【THE SELECTION OF CAR AUDIO】
DIN規格のカーオーディオが主流で純正品のクオリティが低かったため、カーオーディオのカスタムも人気に。

2002.3月号 300号

2000年代のル・ボランは……

2000年代に入ると海外メーカーのフルラインナップ化が進み、単一ブランドでも特集が成り立つほどになったためか、特集もそうした方向でまとめられる傾向が出て、取り上げられる車種も輸入車主体の方向性がはっきりとしてきた。また、年間総括企画や『ドイツ車の○と×』シリーズといった斬り口を変えた内容で、より読者の興味を喚起する誌面作りに進んできたといえる。また、映画やCMの中のクルマを追ったり、ブランドに関連したグッズコレクターの紹介などソフト面からクルマを楽しむ連載もスタート。ほかにも笹目二朗氏、下野康史氏、福野礼一郎氏、渡辺敏史氏らの個性が光る連載記事は、毎月心待ちにする読者からの支持も厚かった。

【新世代スポーツカー白書】
300号記念のスポーツカー特集はランボルギーニ・ムルシエラゴ、SL55AMGの海外試乗に始まり、911、エリーゼ×ガライヤ、クリオRS×シビック・タイプRの比較試乗など多彩で華やかだった。

【連載:笹目二朗の弾丸テスト】
笹目二朗氏が独りでひたすら走って、写真も自前で撮る弾丸テスト。300号ではサーブ9-3で2398kmを走破している。

【いまどきのステーションワゴン大特集】
90年代半ばのRVブームで定着したステーションワゴンで、小誌らしい比較試乗テストを行なっている。

【連載:NEW CAR RECHECK FILE】
デビューから時間をおくと、再びフィーチャーされることが少なくなるモデルを詳細に取り上げて好評だった。

【新型メルセデス・ベンツEクラス デビュー】
7年ぶりのモデルチェンジでW211型Eクラスが登場、ベルギー・ブリュッセルショーのワールドプレミア後に得られた資料で、詳細にレビューしている。

2010.7月号 400号

2010年代のル・ボランは……

SUVの世界的流行にあわせたハイブランドのオリジナルクロスオーバーモデルが増え、誌面で見る機会も多くなった。燃費向上がクローズアップされ、アイドリングストップ機構が一般化、ハイブリッド車の普及とディーゼルの復権に注目が集まった。また、IT化の波が到来し、これまでになかった運転支援デバイスのようなメカニズムをピックアップする機会も増加。読者のニーズに合わせて、ひとつの記事がコンパクトにまとまって短時間で読みやすい『100の疑問』シリーズも定番化している。こだわりのビジュアルを活かすためにこの号から誌面をワイド化。今年も多くの皆様にご来場いただいた「LE VOLANT CARSMEET」は、そもそも400号記念のイベントだった。

【BEST 400 CARS】
400号ということで時代を駆け抜けた選りすぐりの400台を紹介。VWゴルフII、BMW M1、メルセデス・ベンツW124、ユーノス・ロードスター、初代プリウスといったエポックメイキングなモデルは実車を再取材して掲載した。

【ル・ボラン カーズ・ミート開催】
初開催ながら4万人以上の来場者を記録。輸入車ブランドは東京モーターショー(TMS)より多くの出展があり、TMSで不完全燃焼だったファンを喜ばせた。

【Catch up! CAR ELECTRONICS】
最新カーAV&ナビを追い続け、純正品に飽き足らないユーザーには、フレッシュな情報提供で関心を集めている。

【ロードインプレッション BMW X1 初登場!】
前年発表のE84型BMW X1が国内にもデビューした。X5で先鞭をつけた高級クロスオーバーが全サイズ展開に。

【連載:清水和夫のDST シーズン2】
現在も人気連載中の清水和夫氏全面監修の名物企画が小誌でリスタート。通常の試乗では迫れない限界域の分析が魅力だ。

まとめ:吉田 恵/ル・ボラン2018年11月号より転載
LE VOLANT web編集部

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