モータースポーツ

「一応お仕事です(笑)」カメラマン山本佳吾の【WRCラリーGB】漫遊リポート

バルセロナ行き、買ってもうた

オジェの健闘を称えるラトバラ。内心、めちゃくちゃ悔しいんだろうなあ。

さてさて、最終日を迎えたラリーの方はヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC)とセバスチャン・オジェ(フィエスタWRC)の一騎打ち。マシントラブルで8位まで落ちたオジェだったけど、気づいたらトップ争いに。スウェーデン以降勝ち星の無いラトバラの走りもキレっキレ! 最後はチャンピオンの意地というか風格というか、とにかくオジェは強かった。

来季はシトロエンへの復帰が決まってるオジェとコドラのイングラシア。

最終ステージまで秒差のバトルを繰り広げて、ラリーGBの最多記録である5勝目を達成! いつもクールなオジェがポディウムではめちゃくちゃ喜んでて、撮ってるこちらまで嬉しくなってきたよ。ランキングトップのヌービルまで7ポイント差。あきらめかけた6連覇も再び手の届くところへ。ベルギー人初のチャンピオン誕生か? はたまたオジェの6連覇か? 残るはスペインとオーストラリアの2戦。行くつもりじゃなかったけど、気づいたらバルセロナ行きの格安チケット、買ってもうた……。

ランキングトップのヒュンダイのティエリ・ヌービル。ベルギー人初のチャンピオン獲得なるか!?

我が家より立派でオシャレなコテージ。3008もぴったり似合ってるなあ。

ちなみに今回は総勢5人で行ってきました。それぞれ別の手段でイギリス入りの現地集合。今回ボクが選んだお宿は二階建てコテージで、広めのリビングと4ベッドルーム! しかもそれぞれの部屋がツインベッドなので8人まで泊まれます。5人で6泊して約8万円なので、ひとりアタマ1万6千円。安いでしょ? ヨーロッパで普通のホテルに1泊するのと同じくらいの料金です。

食事は基本は自炊。ですが、ぶっちゃけ作ってる時間なんてあまり無いのでインスタントが多くなります。今回は外食が多かったけど。

難点は、ホテルと違ってチェックインの時間が限られること。レンタカーはプジョー3008。5人だとギュウギュウだけど、7人乗りのミニバンだとステージへアクセスする狭い道が辛いので、ま、どうにかなるべ! と見切り発車。それぞれ時間差で現地着だったので当初は大丈夫だったけど、帰国する際には5人フル乗車と荷物のフル積載は無理でした。結局、鉄道組とクルマ組に別れて空港に向かいましたとさ。ラリー関係者にはボクも含めて「鉄ちゃん」が多いので、鉄道移動のプランニングもお手の物。ラリーには臨機応変さが必須です。

ところで、「イギリスはメシがマズイ」とよく聞くけど実際はそうでもなかったよ。とある歴史あるパブで食べたフィッシュ&チップスはめちゃくちゃ美味しくて、イギリスの食へのイメージが変わりました。

やたらと羊が多かったウェールズ。牧草地が撮影ポイントや駐車場なので、足元に気を付けないと大変なことになります。注意してても踏みまくります。

こちらはリバプールのストロベリーフィールド跡。もはや説明は不要ですね。

イギリスでは別件の仕事もあったので、ラリー前に観光する時間もたっぷりだった今回の旅。日本を離れる時間が長いと、体力的にもお財布的にもキツイけど、見知らぬ街を訪ねるのは楽しいし、新たな発見もあるしで、行ける限りは行き続ける所存です。

マンチェスターの科学産業博物館。世界初の旅客用蒸気機関車ロケット号が180年ぶりに里帰りってことで、ラリーそっちのけでまずはこちらを見学に行きました。

心残りは、蒸気機関車の撮影ができなかったこと。友人のイタリア人カメラマンはちゃっかり撮影してやがりました。来年はラリーと鉄道のコンボを目指します。

今回いちばんヤバかった場所。本気で崖っぷちです。だけどいい景色。

 

フォト&リポート:山本佳吾 K.Yamamoto
LE VOLANT web編集部

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