少々前時代的ではあるものの、先代のK6Aターボエンジンのフィーリングもアリ
さて、旧型と新型の乗り味の違いは、火を見るより明らかだ。旧型に搭載されているK6A型エンジンは、高回転型かつターボラグがある前時代のユニット。オフロードでは過給前と後の出力特性が大きく変わるため多少扱いにくさはあるが、オンロードを飛ばすには面白いフィーリングを持っている。一方、新型のR06A型は前述の通り、胸のすくような加速感はないが、下からトルクで走らせる堅実なフィーリングが身上だ。R06A型には電子スロットルが組み合わされたこともあり、レスポンスなどすべてにおいてマイルドな感じがする。
K6A型エンジン(JB23)
運動性能の点では、ボディ剛性が大幅に向上したJB64型に物言いなしで軍配が上がる。JB23型はサスペンションのロールを感じ取りながら、ボディと相談して曲がっているというフィーリングがあったが、JB64型はステアリング操作と曲がるときの感じが完全にリンクしており、怖いと思うドライバーはほぼいないはずだ。そのドライブフィールはラダーフレームのクロカン4WDというよりは、モノコックボディのSUVに近いと感じた。
R06A型エンジン(JB64)
4速ATについていえば、ロックアップ機構が付いたため、高速走行中の「滑り」がなくなり、ダイレクトな加速ができるようになったのは歓迎したい。また5速MTは旧型よりも、1~3速がローレシオ化、4・5速はハイレシオ化させているされ、旧型のような急坂の山道における頻繁なシフトチェンジもない。