優れたハンドリング性能は踏襲され、後期型には進化も見られた
ポルシェ911カレラ4GTS
●操縦安定性:★★★★☆
●Wレーン通過タイム平均:79.03km/h(2回平均)
加減速テストとウェット旋回ブレーキでは一勝一敗となり、残すはダブルレーンチェンジテストのみ。できるだけ速い転舵速度でステアリングを切り込み、隣のレーンに回避する。目の前に突然何かが飛び出してきたリクスを想定したテストだ。911カレラ4GTSはAWDなので、ステアリングを操舵したときの俊敏性は後期型911カレラSよりも多少ダイレクト感に欠けていたが、安定性は文句ない。つまりターンインでは若干のアンダーステアを感じるが、リアはびくともしないほどの安定性を示していたということ。PSM利きと介入タイミングには文句はない。PSMに強く依存しないのはAWDの効果だろう。結果的に、通過速度は後期型カレラSよりも速かった。