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特別な「マクラーレンP1 GTR」はアイルトン・セナをリスペクト

熱心なコレクターの依頼で「マールボロ」カラーに

マクラーレン・オートモーティブは12月20日、伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナが1988年に初めてF1のタイトルを獲得してから30周年を記念した、特別なマクラーレンP1 GTRを製作したと発表した。

ボディは、当時マクラーレンチームのF1マシンカラーとなっていた「マールボロ」(当時のスポンサー)ブランドカラーであるマクラーレンロケットレッドとアニバーサリーホワイトにペイント。塗装だけで800時間を費やしたというこだわりのペイントワークだという。

フロントスプリッターやエアインテーク、そしてドアパネルなどには「SENNA」の名前と、「DRIVEN TO PERFECTION」を表示。さらにフロントノーズやリアウイングのサイド部分にはセナへのオマージュとして、当時彼のF1マシンに表示していたカーナンバー「12」が表記されている。

リアウイングは標準のP1 GTRのものより大型化された。これはセナが1988年当時にステアリングを握っていたF1マシン「マクラーレンMP4/4」からインスピレーションを得たものだ。この大型リアウイングを含めた空力性能は、800kgのダウンフォースを生み出すレベルに高められている。

グリップ部分にアルカンターラを張り、MP4/4が履いていたホイールとカラーを合わせたステアリングホイールを採用するインテリアでは、ダッシュパネルとドアパネルに細いレッドのストライプが走り、助手席側ダッシュパネルにはボディと同様に「SENNA」と「DRIVEN TO PERFECTION」を表示。

製作を手がけたのは同社のMSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)で、カスタマーのオーダーに応えるオーダーメイドプログラムを担当する部門だ。今回、このモデルを製作したのは、若い頃からセナの大ファンだったという熱心なコレクターの依頼に応えたもの。MSOによれば、このモデルの製作は苦労も多かったが画期的な成果だったとのこと。

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