ニューモデル

海外向けはサイズもビッグ!? 「トヨタ・ハイエース」の新シリーズが登場!

海外向けは”ミニバンスタイル”に

トヨタは2月18日、フィリピンでハイエースの海外向け新シリーズを初披露した。


新シリーズは、刷新された専用プラットフォームをベースに快適性、安全性を大幅に向上させるとともに、ユーザーの日常生活やビジネスに活用できる優れた基本性能と高い耐久性を有している。

昨今、新興国地域では物流に加え観光用ミニバス、乗合バスなどの乗客輸送の需要が拡大している。そこでハイエースの新シリーズは、このようなニーズに対応するために開発。新型は今回のフィリピンでの発売以降、来年にかけて新興国を中心とした国・地域に順次投入される。ただし、市場環境がそうした地域とは異なる日本では従来モデルの販売が継続される。

そのボディサイズは、日本で売られている現行型よりかなりビッグだ。全長はショートの標準ルーフで+570mmの5,265mm。ロングボディのハイルーフでは+535mmの5,910mmになる。全幅は同じくショートが+255mmの1,950mm。ロングは+70mmの1,950mm。全高はそれぞれ+10mmの1,990mmと-5mmの2,280mmだが、フロントフードのあるミニバンスタイルとしたことでホイールベースは+640mmの3,210mmと+750mmの3,860mmにもなる。

ボディタイプは、サイズの部分でも触れたが「ショート・標準ルーフ」と「ロング・ハイルーフ」の2つを用意。エクステリアはセミボンネット化したパッケージを生かしつつ、ハイエース最大の特長である「信頼感・力強さ・機能美」を継承・進化させている。

一方、インテリアは用途に応じて複数の座席および荷室のレイアウトを用意し、乗合バス用途の「コミューター」においては、クラス最大の乗車人数17名を設定。また、新たに設定した「ツーリズム」では、快適装備と専用インテリアを採用している。また、バン仕様は世界各国のパレットが搭載可能な荷室を確保している。

走行性能では、トヨタの新世代骨格である「TNGA」の設計思想に基づくオールニューボディを採用。環状骨格構造採用による優れたボディ剛性などにより乗り心地、静粛性、安全性能を大きく向上させた。エンジンは1GD(2.8L、ディーゼル)、7GR(3.5L、ガソリン)を設定。安全性に関しては、トヨタセーフティーセンスを採用したことでユーロNCAP5★相当の性能を実現しているという。

ハイエースは1967年に初代を発売して以降、世界約150カ国で累計624万台以上が販売されているトヨタの代表的なグローバルカー。長年、高い耐久性と信頼性を強みにバンやミニバス、プライベートの移動手段として活用され、現在、海外では主にアジア、中東、アフリカ、オセアニア、メキシコ、中南米地域で販売されている。

 

今回、フィリピンでの世界初披露に際して開発責任者を務めるチーフエンジニア(CE)の石川拓生氏は以下のようにコメントしている

「ハイエースは、『Hiace Pride』をキーワードに掲げ『持つ、使う、乗ることで安心感・満足感と誇りを感じられるクルマ』をコンセプトに開発しました。ハイエースはオーナー、ドライバー、そしてお乗り頂くすべての皆様にとって、かけがえのないパートナーを目指しています」

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