目玉は48V電装のマイルドハイブリッドモデルに
フォルクスワーゲンを代表するモデルにして、欧州Cセグメントのベンチマークとして君臨してきた「ゴルフ」の新型プロトタイプが、ほぼフルヌードの状態で捉えられた。
1974年に初代がデビューして以来、45年の長きにわたってコンパクトハッチの代表格という地位を確立しているゴルフは2019年の段階で累計3500万台を生産。現行モデルである7代目も圧倒的な支持を集めている。そんな“ビッグネーム”も、いよいよフルモデルチェンジを間近に控えている。
今回捉えられた開発車両は、フォグランプを備えるコーナーエアインテーク部分がカモフラージュされるなど、さすがにディテールは艤装が施された状態。しかし現行モデルより薄くつり上がったヘッドライト、丸みを持ったLEDデイタイムランニングライトが確認された。また、サイドミラーの位置は下げられ後部ドアは少しストレッチされているようにも見えることから、ホイールベースは現行型より延長されている模様だ。さらにテスト車のテールライトはペイントで隠されているが、その下にはコンパクトなシルエットが確認できた。
搭載が予想されるパワーユニットは、1Lの直列3気筒TSIと1.5L直列4気筒TSIに加え目玉として2L直列4気筒の48Vマイルドハイブリッドが設定される。すでにフォルクスワーゲンが正式に新型ゴルフへの搭載を公表しているこのユニットは、高速道路など低負荷走行時にエンジンを停止。惰性走行することが可能で、100km走行あたり燃料を最大で0.3L節約できるという。また、同じタイミングで発表されるか否かは不明ながら頂点には400psを叩き出すエンジンを搭載した「ゴルフR Plus」のラインアップもウワサされている。
一方、インテリアには高精細タッチスクリーンやフルデジタルクラスタが採用。常時のネット接続が可能となるなど、コネクテッド機能が充実している点も新型における要注目ポイントとなるはずだ。その気になるワールドプレミアは、9月のフランクフルト・モーターショーという説が有力だ。