ホンダ

オーバースペックな作り込みで究極の軽を目指したホンダ・ビートでドロ沼に陥る!?【旧車ビギナーは要注意!100万円でドロ沼に陥る!?】

生産終了から20年が経過した今も、根強い人気を誇る軽ミッドシップ

 

実は、セブン特集の取材で伺ったケータハム東名横浜でたまたま見つけた売り物だが、程度が良く値段もこなれており、しかもオープンカーが最高に楽しい季節ということで紹介させていただいた。この個体は1995年式のバージョンZ(1993年10月に特別仕様車として登場)で、その特徴は従来ホワイトであったスピードメーター&レブカウンターが黒の文字盤となっている。その他、リアスポイラーやマッドガードなどが標準で装着されたいわばお買い得モデルであった。さらに店主の越智さんから嬉しいポイントとして、初期モデルではR12だった冷媒が、この年式のモデルでは134aへと変更されているため、たとえガスが足りなくなっても、出費は抑えられるとのこと。もちろん現状でもエアコンはしっかりと利くそうだ。

<ほつれはあれど雨漏りはナシ>全長3295mm、全幅1395mm、全高1175mmと現代の軽規格よりもひと回り小さいため非常にコンパクト。テールレンズはS800をモチーフとしている。リアウインドーはビニール製だが、状態はまずまず。

スプリングの変更によって若干車高が落ちているが、過度なモディファイが加えられていない点は歓迎すべきポイントだ。それに、オープン状態では丸見えとなるインテリアのコンディションはなかなか良好で、シートもゼブラ柄でこそないものの張り替え済みだ。
1990年代初頭、究極の軽を目指したホンダの熱意と、オーバースペックなほどの作り込みで誕生したビートをドライブし、”ミッドシップアミューズメント”の快感を堪能したい。

<表皮は張り替え済み>着座位置は非常に低く、腰かけた状態でも路面のコインを拾えるほどだ。助手席のシートバックは固定式となる。シート表皮は張り替えられているため、程度は良好だった。

<やり過ぎてません>4本出しマフラーは太鼓部分が腐食しているため修理が必要そうだ。好きなデザインに交換するのもアリ。ホイールはオリジナルで、フロント155/65R13、リアが165/60R14と前後異形のサイズが採用されている。

1995 HONDA BEAT Version Z

車両購入価格598,000 円

季節柄度 ★★★★★
スモールミッド度 ★★★★
ドロ沼度 ★★★

NAながら軽規格上限の64psを発揮するエンジンや、5速M/Tのみをラインアップするなどホンダが考える、走る楽しさを具現化し提案した記念すべきモデル。季節、そしてタマ数の減少を考慮すれば迷っている暇はない!?

 

【SHOP INFORMATION】
ケータハム東名横浜
住所:神奈川県相模原市南区上鶴間2-6-3/電話:042-702-9526/営業時間:11:00-20:00/定休日:水曜日、第1&3火曜日

http://www.seven-160.com/optional_item.html

Text:中本健二/Photo:横澤靖宏/カー・マガジン462号(2016年12月号)より転載

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