先代から明らかに向上した加減速性能。結果もフィールもレジェンドが優勢
LEXUS LS500h F SPORT
加速:0.44G(★★★★☆)/ 減速:1.05G(★★★★☆)
V6自然吸気のエンジンと10速の電気CVT、これに2モーターを組み合わせたストロングハイブリッドなので、ローギアードで発進が行なえ、スタートの際はモーターのトルクでグッと重い車体をスッと加速させる。しかし60km/hからのエンジンパワーの伸びがいま一歩で、やはり2.3トンの車量が加速に影響を与えているようだ。ブレーキはバイワイヤー式なので、タイヤがロックした時、ABS作動によるペダル振動はなく、ソリッドなペダルフィールはスポーツカーのようだった。ただしウェット路面ではどれくらいの踏力でタイヤがロックするのか、探る必要があった。ABSとしての機能、制御面は合格点レベル。
HONDA LEGEND HYBRID EX
加速:0.42G(★★★★☆)/ 減速:1.07G(★★★★☆)
ギアボックスはデュアルクラッチの7速DCTだが、発進時はモーターが3つもあるため、とてもスムーズ。20km/hからは、エンジンがパワートレインの主力となり、V6自然吸気ユニットが本領を発揮する。また発進時はリアアクスルの左右独立モーターが機能してAWDとなるため、予想以上にスポーティな走りを味わえた。ブレーキング時にはGフォースの立ち上がりがガツンとこず、やんわりと効く感じで、ウェット路でもタイヤのグリップが十分に得られていた。ABSの制御はキメ細かく正確であり、エンジニアが意図したのかどうかは不明だが、初期制動はメルセデスのSクラスに似たフィールだった。