6月15〜16日に開催するル・マン24時間レースで初披露
6月11日、アストンマーティンは6月15〜16日に開催されるル・マン24時間レースの場で「DB4 GTザガート・コンティニュエーション」を初披露すると発表した。
イタリアの世界的なカロッツェリア「ザガート」が創立から100周年を迎えるにあたり、アストンマーティンはDBZセンテナリー・コレクションと名打って「DB4 GTザガート・コンティニュエーション」と「DBS GTザガート」の2台のモデルを世界限定19セット販売する計画を明かしているが、このたびの発表は「DB4 GTザガート・コンティニュエーション」の第1号車が完成したことを報ずるものだ。
1960年に誕生したオリジナルモデルのDB4 GTザガートは、サーキットでフェラーリと闘うために製作されたマシン。モータースポーツという過酷な環境のなかで美しいデザインをまとって誕生、わずか19台のみが生産された。このモデルからアストンマーティンとザガートのコラボレーションがスタートし、現在まで50年以上にわたりその良好な関係は続いている。このたび発表された「DB4 GTザガート・コンティニュエーション」は、英国バッキンガム州ニューポートパフネルに本拠地を置くアストンマーティン・ワークスによって約4500時間を費やしオリジナルモデルを忠実に再現するために開発されたモデルだ。
パワートレインは390bhp(約395ps)を発揮する4.7Lの直列6気筒エンジンと4速MTの組み合わせ。リミテッドスリップディファレンシャルを介して後輪を駆動する。
ロッソ・マハと呼ぶレッドにペイントされた「DB4 GTザガート・コンティニュエーション」は、オリジナルモデルに使用された「マックス・マイヤー& ICI」が調合したカラーを忠実に再現。インテリアは、カーボンファイバー製シートやドアガード、ヘッドライナーなどにオブシディアン・ブラックレザーを採用している。
アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループ最高経営責任者(CEO)のアンディ・パーマーは、次のようにコメントしている。
「最新のコンティニュエーションモデルの開発と製造は、それだけでも偉業であり、決して過小評価してはならないと感じています。実際、私たちは、これらのニューモデルとともに新たな歴史を作っていると言っても過言ではありません。DBZセンテナリー・コレクションを発表することで、この記念すべき年に、アストンマーティン・ブランドとザガートの緊密かつ長期的なパートナーシップを祝福することは非常に大きな意義があります。個人的にも、このプロジェクトが、DB4 GTザガート・コンティニュエーションという形で結実したことを非常に誇りに思います」
ちなみに「DB4 GTザガート・コンティニュエーション」と「DBS GTザガート」の2台のモデルがセットとなるDBZセンテナリー・コレクションの価格は税抜きで600万ポンド(約8億2400万円)。カスタマーへの納車はDB4 GTザガート・コンティニュエーションが2019年の第4四半期、DBS GTザガートが2020年の第4四半期の予定だ。