100万円でドロ沼に陥る!?

“ビッグ”なつづらと”ミニ”なつづら、選ぶならどちら?【旧車ビギナーは要注意!100万円でドロ沼に陥る!?】

ロータスチューンを堪能すべし

試乗したいという個人的な理由でセレクトした、2代目いすゞビッグホーンのハンドリング・バイロータス。初代にも、ロータスがサスペンションチューンを担当したグレードはあったが、そちらは『スペシャル エディション バイ ロータス』として販売されていた。

ご存知の通り、GM傘下にいすゞとロータスが同時に入っていた時代に誕生したモデルで、ジェミニやピアッツァにも“ハンドリング〜”が用意され、大好評を博したことを懐かしむ向きも多いだろう。さらに余談だが、ホンダではホライゾンの名称で販売されていた。

ステアリングのセンターには、ロータスのロゴとあわせて“handling by LOTUS”の文字が光る。シンプルでスッキリとしたインテリアに派手さはないが、使いやすく親しみやすい。

ビッグホーン・ハンドリング バイ ロータスは、ロータスの名前から想像するスポーティさよりも、オンロードでの操縦安定性と乗り心地を向上させた高級感のある仕上がりが特徴だ。オン&オフロードで走らせてみたが、正直に告白するとロータス“らしさ”を短時間の試乗で見つけることはできなかった。なので次期オーナーにはじっくりと乗っていただき、その真骨頂に触れていただきたい。

ビッグホーンにはショートボディも用意されていたが、ハンドリング バイ ロータスは全長4.6mのロングボディのみ。

取材車は本来3列シートの7人乗り仕様だが、現在は1ナンバー登録されており、3列目は外されている。もちろん戻すことは可能だ。

エンジンは3.2Lのガソリン

オートマは4速。パートタイム4WDを採用し、2WD、4WDの切り替えはセレクター横のレバーで行なう。なお車検は、今年の10月まで残る。

1996 ISUZU BIGHORN HANDLING BY LOTUS

車両本体価格:370,000円

ロータス度 ★★
実用度 ★★★★
ドロ沼度 ★★★

ロータスチューンを、RVで体感できるレアモデル

ロータスの名から、RV車ながらスポーツカー顔負けの俊敏なハンドリングを想像するかもしれないが、長距離移動でも苦にならない安定志向のセッティングが光った。尖った仕様ではないため、気負わず乗って楽しみたい。

【取材協力】

ナカオワークス 080-5652-6600

Text:中本健二/Kenji NAKAMOTO Photo:佐藤亮太/Ryota SATO カー・マガジン489号(2019年3月号)より転載
CAR MAGAZINE編集部

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