184ps/270Nmのモーターを搭載。航続距離は最高270km
7月9日、BMWグループはピュアEVの「MINIクーパーSE」をオランダ・ロッテルダムで発表した。
3ドアハッチバックボディがベースとなるMINIクーパーSEには、184ps/270Nmを発揮するモーターと総電力量32.6kWhのバッテリーを搭載。7.3秒の0-100km/h加速、150km/hの最高速度をマークするとともに、最高270kmの航続距離を実現しているという。ちなみに車両重量は1365kgで、ガソリン仕様の「MINIクーパーS(3ドア)」より145kg重い。
バッテリーの充電ケーブルは家庭用を標準装備。バッテリーの充電は80%までを2時間半で、100%までを3時間半で完了する。さらに急速充電設備を利用すれば、35分で80%まで充電できる。
バッテリーをアンダーフロアに搭載したことにより、重心はガソリン車と比べて30mm低く設定。MINIならではのゴーカートフィーリングは電気自動車でも健在だ。走行モードは「スポーツ」、「ミッド」、「グリーン」、「グリーン+」の4モードを設定。「グリーン+」モードは航続距離を最大限確保するため、エアコンやシートヒーターといった快適装備が制限または無効となる。
外観ではフロントグリルやリヤエプロン、ホイール(標準で16インチ、オプションで17インチを用意)が専用デザインとなるほか、フロントフェンダーやリヤゲートにEVモデルであることを示すバッジを装着。随所にイエローの差し色が用いられる点もこのモデルの特徴だ。
インテリアでは、メーターパネルに5.5インチカラースクリーンを採用。このメーター内でバッテリーの充電レベルや走行モード、運転支援システムのステイタスといった情報も確認できる。エクステリアと同様に、始動用トグルスイッチやシフトセレクター、ダッシュボードにイエローのアクセントが入るのも特徴だ。
センターパネルの6.5インチタッチスクリーンはコネクトナビゲーションが標準で備わるほか、インターネットプラットフォーム「MINIオンライン」やApple CarPlayなどに対応。スマートフォン「MINIコネクトApp」をインストールすれば、スマートフォンでバッテリーの充電状況をはじめとする情報が確認できる。
荷室容量は211Lを確保。分割可倒式リヤシートのシートバックを倒せば、その容量は731Lに拡大可能だ。なお先に触れた通り、バッテリーを床下に配置した関係で、フロア面の高さはガソリン仕様より18mm高められている。