MG流ミッドスポーツのMGF
VVC非搭載モデルだが、急峻なワインディングでなければ120psの最高出力で必要十分。ショートストロークの5M/Tとの相性も良好だ。我慢を強いられずに、オープンエアでミッドシップスポーツを駆る楽しさを満喫出来る。
もう1台のMGFは、DHC、2シーター、ミッドシップという英国製ライトウエイトスポーツ好きには、もはや役満レベルのスペックを持つ。しかし人気はイマイチで、数年遅れて登場したロータス・エリーゼの陰に隠れて、ひっそりとモデルライフを終えている。
インテリアに致命的なヤレはないものの、ダッシュ上はMGF特有の症状としてシミのような色落ちがある。シートはファブリック製でクッションの厚みはたっぷりとある。フロントフードの下にはスペアタイアと純正工具が収まる。ソフトトップのリアウインドーは樹脂製で、多少くすみはあるがヒビ割れなし。慣れれば1分もかからずオープン状態に出来るほど構造はシンプルだ。
エリーゼ程スポーツに振った設計ではなく、適度に快適でスポーティという点が、ある意味中途半端と取られたのかもしれない。しかし、そのポテンシャルとドライブする楽しさは、編集顧問の吉田がかつての長期レポートでお届けした通り。
ミッドに搭載されるエンジンは、ローバー114と同じくKシリーズの4気筒だが、こちらの排気量は1.8Lとなっている。ラゲッジスペースは開口部が広く、また深さもあるため意外な程使い勝手は良い。
英国車好きの編集顧問と編集長が、それぞれ愛したこの2台。どちらも1996年製で生産20周年ということで2台併せて購入する場合に限りなんと50万円でOKとなっている。どちらも車検なしではあるが、諸経費込でも100万円に収めることはできるかも。趣味性高く、普段乗りにも使える2台で2016年、100ドロ生活をスタートさせてはいかがだろうか。
1996 MGF
車両本体価格●350,000円
趣味グルマ度 ★★★★
ハイドロ度 ★★★★
ドロ沼度 ★★★
ローバー114と同じくハイドラガス・サスペンションを採用し、またKシリーズユニットも搭載するがドライビングフィールは当然のことながら全く異なる。2台同時購入で、その日の気分に合わせて乗り換えて楽しむのもあり。または友人と購入というのも一興か!?
【取材協力】
ナカオワークス
電話:080-5652-6600