正常進化を遂げた8代目、ライバルはID.3!?
さらに、コクピット回りで大きく変わったのはDSGの操作系。シフトバイワイヤとなったことで、従来のシフトレバーとは異なる5cmほどのコンパクトなスイッチとなり、センターコンソールをスマートに。スイッチでR、N、D/Sを選択し、マニュアル操作はステアリング上のパドルで行なう。
ドアミラーもデザインを変更。先代のそれに対して上面がフラットな形状となり全体にコンパクト化。ターンシグナルにはLEDを採用。
なお、ゴルフVIIIではクラウドを介して多彩なカスタマイジングが可能になっている。それには従来のようなシートポジションだけでなく、好みのデジタルディスプレイ、ドアミラーやエアコン、インテリアライト、そしてウエルカム/リービングライトの調整までが含まれる。さらに、3世代目の最新モジュールインフォテイメントマトリックス(MIB-3)は、ハイエンドマップを搭載したナビゲーションシステム、ワイヤレスAPPコネクト、ボイスコントロールなどを提供。すなわち「ハロー、フォルクスワーゲン!」(あるいはボイスボタン)で起動させるユーザーインターフェイスも可能となっている。
ID.3に続いて採用されたフォルクスワーゲンの新しいブランドロゴ。リアエンドでは車名がロゴ下にレイアウトされるようになった。
パワーユニットはガソリン、ディーゼル、CNG、マイルドハイブリッド、プラグイン・ハイブリッドと幅広く用意。パワーは90psから300psまでと、こちらも幅広い設定だ。トランスミッションはDCTのDSGのほかに、新開発となる高効率の6速MT(MG281)も組み合わされる。
用意されるパワーユニットはガソリン、ディーゼル、CNG、マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッドと多岐に渡る。注目は1L3気筒TSIか。
このうち、発表時のガソリンエンジンは、2種類のチューンを持つ1L3気筒TSI(90ps/110ps)と、同じく2種類の1.5L4気筒TSI(115ps/150ps)。これらにはACT(気筒休止)、ミラーサイクル、VTGターボのほか、ベルト駆動のスタータージェネレーターを持つ3種類の48Vマイルドハイブリッド(eTSI)が加わり、最大で10%のCO2低減を達成する。PHEVは2種類で、eハイブリッドが204ps、GTEは245psを発生。バッテリー容量はともに13kW/hだ。なお、今回TDIに関する説明はなかったため割愛する。当然ながら将来的にはスポーティモデルのGTIやGTDも追加設定されるはずだ。
現時点で詳細は不明だが、ホイールサイズは先代同様に16~17インチが標準設定。写真の幾何学的なホイールはおそらくオプション。