市販モデルは年末までに発表される予定
2月25日、ダイムラーは現在開発を進めている新型EV「メルセデス・ベンツEQA」のプロトタイプによるテスト走行の模様を公開した。EQAは年末までに市販モデルが発表される予定だ。
昨年12月に発表された新型「GLA」(日本未導入)によって、A/BクラスやCLAといったFFプラットフォームを採用するメルセデス・ベンツのコンパクトモデル群がすべて新世代版に切り替わった。EQAはこの新型GLAをベースとしており、メルセデス・ベンツ車としては、すでに日本でも発売されているEQCに続く2モデル目のピュアEVとなる。
公開されたEQAのプロトタイプは、スウェーデンでのウインターテスト時のもの。ボディには偽装が施されており、ディテールが確認できないものの、そのボディフォルムから新型GLAをベースとしていることが見て取れる。ここでのテストではとくに、バッテリーや空調のマネジメント、寒冷時における充電についてチェックされ、氷雪上での走行安全性や牽引力、回生ブレーキによるエネルギー回収システムの動作確認も行なわれている。
同社ではこのEQAを含め、今後も電動化戦略に積極的だ。「EQ Power」と呼ぶ電気駆動システムを搭載するモデルのひとつであるハイブリッドパワートレインは第3世代に移行し、3月3日から開催されるジュネーブ・モーターショー2020ではこの新しいハイブリッドパワートレインを搭載した追加モデルが初公開される予定だ。
なお、ジュネーブ・モーターショー2020のメルセデス・ベンツブースではこのほか、改良を受けた新型「Eクラス」や、新型Eクラスベースを含むAMG仕様3モデルが初公開される。さらにVクラスのキャンピング仕様「マルコポーロ」や、今年1月にラスベガスで開催された「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2020」で初公開されたコンセプトカー「VISION AVTR」(映画「アバター」とコラボレーションした自動運転に対応するEVコンセプト)も展示される予定だ。