エンジンは「ヘルキャット」譲りの6.2L Ⅴ8スーパーチャージャーを搭載!
クライスラーのピックアップトラック部門、ラムが2016年に公開したコンセプトモデル「レベルTRX」の市販型プロトタイプがカメラにキャッチされた。このモデルが投入されれば、いまや北米でパーソナルカーの主流となっているピックアップトラック市場が騒がしくなることは間違いない。
北米のミドル級ピックアップトラック市場はフォードやシボレー、GⅯCやラムといった地元勢だけでなくトヨタや日産、ホンダが参入。さらにレクサスの参戦まで噂されている超激戦区だ。この中で好調なのは「フォード・ラプター」で、新型では最高出力450hpを発揮する3.5L V6エコブーストターボを搭載。独走体制を築きつつある。
その牙城を崩すべくラムが投入を予定しているのが、「レベルTRXコンセプト」の市販バージョンだ。コンセプトカーのパワーユニットは6.2L V8スーパーチャージャーで、最高出力は575hpと発表されていた。しかし、市販型では「チャレンジャー・ヘルキャット」用のそれを流用して最高出力は実に707hp。ラプターを凌駕する史上最強のピックアップトラックに名乗りを上げるという。
キャッチされたプロトタイプは、いまだ厳重なカモフラージュが施された状態だった。しかし、ボディ前後を覆うネットの下には突き出したフロントグリルガードや市販用にリデザインされたと思われるヘッドライト、コの字型テールライトなどがうっすらと透けて見える。また、市販バージョンではハードなラフロード走破を可能とする「ARBエアロッカー」の搭載も確実という。注目のデビュー時期は、当初2020年内と予想されていた。しかし、今年から6月開催にスケジュールが変更されたデトロイト・ショーがワールドプレミアの場となる可能性もあるようだ。