初出場でいきなり3位表彰台に立ち存在感を示す。ル・マン24時間への参加も表明
フォーミュラEレースのサポートレースとして開催されているジャガーIペイスのワンメイクレース、eトロフィーレースに元二輪WGPライダーの青木拓磨選手がエントリー。1988年にテスト走行中の事故で下半身不随、車いすでの生活となった青木選手だが、ダカール・ラリーなどクロスカントリーラリーに参戦したり、フランスの耐久レースに参戦したりとモータースポーツに積極的に取り組んできた。
今回のeトロフィー参戦もそのひとつだが、メキシコシティで開催された第3戦では初参戦にもかかわらず、いきなりクラス3位で表彰台を獲得。その才能の高さを見せつけた。
予選がキャンセルとなったこのレースで青木選手はグリッド最後尾からのスタートを余儀なくされたが、観客を沸かせる怒濤の追い上げで順位を上げ、総合5位、プロクラス3位でフィニッシュ。どんなマシンでも乗りこなす青木選手の実力を見せつける結果となった。
昨年、鈴鹿8時間耐久レース前のデモ走行では、事故後22年ぶりに二輪レーシングマシンを操って250km/hでサーキットを駆けぬけ、さらに今年のル・マン24時間レースへの参戦も表明した青木選手。レーサーとしてのスピリットはますます高まっている。4月のeトロフィーレース第4戦も含め、今後の活躍に期待したい。