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国内タイヤ販売、 前年並みに回復

アフターマーケットは苦戦中ながら、新車用タイヤは乗用車中心に回復

新型コロナウイルスが蔓延し始めた今年の春以来、落ち込んでいた日本国内のタイヤ販売が回復しつつある。タイヤメーカーの団体である日本自動車タイヤ協会(JATMA)によると、今年9月の四輪車用タイヤ販売本数は新車ラインオフ装着用が前年比2.5%減の371万2000本となり、減少幅はコロナ禍以前の1月より縮小。9月の新車販売台数(軽自動車含む)は14.3%減と2ケタ減から抜け出せていないことを考えると、タイヤのほうが先に回復している。
一方、ショップなどアフターマーケットで販売される市販用タイヤは、20.8%減の575万8000本と、本数は新車装着用より多いが、減少幅は2割減と大きい。生産の回復で新車用は上向いてきたが、アフター用はまだ財布の紐が緩まず、厳しい状況のあるようだ。だが振り返ると緊急事態宣言などで新車需要がガタ落ちだった今年4~6月頃は、市販用も落ち込みつつも新車用のように半分以下とはならず、それなりの需要はあった。1〜9月累計でも新車用の23.1%減に対して市販用は17.2%減と減少幅は小さく、この機会にタイヤを換えた人も少なくなかったようだ。
10月以降は新車需要の回復で新車用は増加し、年末商戦で市販用も増える可能性はあるが、ウィズ・コロナの動きがどこまで購買欲を回復させてくるのか予想しにくいところ。買う側としては積雪の可能性が高くなる時期に備えて、年末セールに期待したいところだが……。

ルボラン2021年1月号より転載

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