阪神ブレーキ工業のサポートを受ける
10月の半ば。具体的な作業に入る。小林さんは予め部品の手配を進め、すべてを揃えて作業を済ませてしまおうというのだ。
その部品の手配の過程で、小林さんがブレーキ関連の全面的なサポートを受けたのが、普段からつきあいのある阪神ブレーキ工業だという。ローターの研磨をはじめとして、スリット加工、さらにはコーティングという作業、そしてパッドまでも提供してもらうことになったそうだ。小林さんが個人的にではあるが、古いGTIを復活させようとしていることを知り、協力を申し出てくれたようなのだ。ちなみに、そのパッドは同社オリジナルの“ミューメント”という輸入車向けのもの。ブレーキダストの少なさがセールスポイントという。
本誌も、ささやかながら協力させていただいた。サスペンションとタイヤ&ホイールを小林さんにレンタルしたのである。
「サスは、そうやなあ、ノーマルはあらへんし、このBTSも減衰抜けてるし、どっからか借りとこか? ホイールも純正、探さんな。昔のBBSの15インチあたりがあったらエエけど……」
と、小林さんにいわれてしまったら、仕方ないではないか。