巨大な可変式リアウイングはRSならでは
ポルシェは現在『911』に設定されるハイパフォーマンスモデル『911GT3 RS』新型を開発しているが、その最新プロトタイプをスクープサイト「Spyder7」のカメラが捉えた。
ニュルでシェイクダウン(モータースポーツでは、完成したばかりのレーシングカーに不具合がないかの最終テストを指す)に現れた開発車両は、ルーフと同じレベルになるほど高い位置にリアウイングを装備。最新のF1マシーンのDRSシステムのように低ダウンフォースと高ダウンフォース設定を切り替えるために電子的調整を可能にしている。
フロントエンドは標準の「GT3」に似ているが、フロントバンパーをカモフラージュ、その後ろには巨大エアインテークが隠されているはずだ。またボンネットのエアベントも通常モデルより巨大化されているようだ。
カモフラージュは、側面に沿ってさらに複雑化されており、フロントフェンダー上部と後部にはエアインテークが配置されているが、最終デザインは厳重に隠されている。巨大リアスポイラーは、パイロンが下から固定されるのではなく、翼の上面に取り付けられているタイプだが、プロトタイプが目撃される度に異なるデザインが見られるなど最終コンポーネントは定かではない。
新型のパワートレインは、4.0L水平対向6気筒エンジンを搭載、9500rpmの超高回転でパワーを発揮する。また最新情報によると、前世代の最高出力は520hpだったが、新型では580hpまで向上すると予想される。トランスミッションは、6速マニュアル、および7速PDKデュアルクラッチを提供するGT3とは異なり、ラップタイム重視のRSではPDKのみが提供される。
BMWは、6月後半にグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでM3ツーリングを発表することを決定しているが、ポルシェが同じイベントで最終的に2023 GT3 RSのカバーを外すという噂が広まっている。もし事実なら、ニュルブルクリンクで撮影されたこれらの画像は、我々が見る最後のスパイショットになるだろう。