オール電化で蘇ったもうひとつのアイコン
今回はドイツで開催された特別なイベントで、短時間ながらステアリングを握ることが許された。スポーティというよりも安心感の高い乗り味だ。
街中ではラウンド・アバウトを何度か通過したが、身体が揺さぶられることもなく安定した姿勢でラインをトレース。床下収納の電池により重心高が低いため、ピッチングの少ない快適な乗り心地を味わえる。ロングホイールベースにも関わらず回転直径は11.1mとミニマムだから、街中の駐車場では何度も切り返すことなく指定の場所にスッと収まるのもいい。なお、82kWh(ネット77kWh)の電池による航続距離(WLTP)は423kmで、一般家庭でのウォールボックスでは8時間15分、急速充電では28分で満充電が可能。さらに、スマートグリッドで家庭用電源としても使用できる。
ラゲッジルーム容量は通常時で1121L、最大で約2倍の2205Lまで展開可能。フロアが低めなので積載性も高い。
街の景色をハッピーにしてくれそうなID.BUZZ。詳細は、もう間もなくお伝えできるはずだ。
IDシリーズ初の4ドアサルーンも初公開
先頃発表されたコンセプトモデル、IDエアロはID.4に続くグローバルカーでパサートのBEV版。まずは中国、その後は北米市場に投入されるこの5番目のBEVはMEBがベースで、市販モデルはID.7と名付けられる。全長約5mのミッドサイズ4ドアセダンは、ネーミング通り優れた空力特性がウリで、Cd値は0.23と発表。その結果、ID.BUZZと同じ82kWhのバッテリー搭載モデルの航続距離は620kmに達するといわれる。
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