ランボルギーニ

V10自然吸気エンジン搭載車を買うなら今が最後! ランボルギーニ・ウラカン・テクニカはウラカン史上最高のスタビリティを持つ最良の選択肢だった

V10+RWDのオールラウンダー

サーキットでこれだけの走りを実現していながら、公道では個人的に「ウラカン史上最良」と評したくなる乗り心地を実現していたことも、ウラカン・テクニカの美点のひとつ。つまり、先にデビューしたウラカンSTOとは異なり、サーキットから一般道まで幅広い守備範囲を備えているのがウラカン・テクニカなのである。

ウラカンSTOと同じ640psと565Nmを発揮するV10自然吸気ユニット。間もなくその生涯を閉じプラグインハイブリッドに置き換わる。

それにしても、サーキットやワインディングロードでのスポーツ走行時に、自然吸気V10エンジンが生み出す痛快な回転フィールと刺激的なエキゾーストサウンドは、ドライバーをゾクゾクとさせるような深い感動を呼び起こす。5.2Lの大排気量がもたらす低回転域でのドライバビリティや優れたパワーのリニアリティ、そして飛びきりシャープなレスポンスも自然吸気ならではの美点だ。

街中でも映える、エレガントで洗練されたスタイリングも見どころのひとつ。ランボルギーニらしいウェッジシェイプにすっかり溶け込んでいるので気づきにくいが、リアクォーター部分をボディパネルでカバーするのではなく、サイドウィンドーを後方まで長く伸ばすことで、シャープで伸びやかなデザインを実現したと、チーフデザイナーのミィティア・ボルケルトは説明してくれた。ボンネットの後端をブラックアウトしてフロントウィンドーと連続して見えるようにした点も、スタイリングの伸びやかさに繋がっている。

メーターパネルなどのHMI系デザインを一新したのもウラカン・テクニカの注目ポイント。ライトグリーンのインサートが印象的だ。

ちなみにウラカン・シリーズは、このテクニカと今年12月に販売される限定モデルで打ち止めとなる模様。その後はパワートレインがプラグインハイブリッドに切り替わるので、純NAエンジンをお好みの方は、早めに正規ディーラーを訪れたほうがいいだろう。

【SPECIFICATION】ランボルギーニ・ウラカン・テクニカ
■全長/全幅/全高=4567/1933/1165mm
■ホイールベース=2620mm
■トレッド(前/後)=1668/1624mm
■車両重量=1379kg
■エンジン型式=V10DOHC40V
■内径×行程=84.5×92.8mm
■総排気量=5204cc
■圧縮比=12.7
■最高出力=640ps(470kW)/8000rpm
■最大トルク=565Nm(57.6kg-m)/6500rpm
■燃料タンク容量=80L(プレミアム)
■トランスミッション形式=8速AT
■サスペンション形式=前ダブルウイッシュボーン/コイル、後ダブルウイッシュボーン/コイル
■ブレーキ(前/後)=Vディスク/Vディスク
■タイヤ=前245/35R20(8.5J)、後305/30R20(11J)
■問い合わせ先=ランボルギーニ・ジャパン70120-988-889
※表中はすべて欧州仕様

ランボルギーニ・ウラカン公式サイト

ルボラン2022年9月号より転載

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