
本邦初公開の貴重車も展示!
富士スピードウェイ敷地内に10月7日にオープンする「富士モータースポーツミュージアム」。国内外自動車メーカー10社の連携による常設展示は全部で約40台。内覧会にてそのラインナップを見学することができたので、紹介させていただきたい。
ミュージアムのエントランスにはトヨタ7がオブジェのように立てかけられ間近でエンジンが観察できるほか、普段は見ることのできないマシンの裏側まで見学できるという見応えのあるものだ。施設のゲートに入ると「動力の転換期から始まった、モータースポーツ黎明期」という展示がスタートする。
モータースポーツの歴史は19世紀末、フランスで開催された自動車レースがはじまり。蒸気、電気、ガソリンエンジンと動力源の異なる車輛が競い合うことからスタートし、以来、約130年間の歴史があるとのことだが、ミュージアムでは実際のレースカーと共にその歴史を学ぶことができるのだ。
【写真55枚】富士モータースポーツミュージアムの展示車を見る!
1922年のストラスブール・グランプリ参加車両で長期間秘蔵されていたものの開業に合わせ本邦初公開というもの。そのほか1階には、モータースポーツ発展に寄与した「量産車メーカー」の創業エンジニアであり、量産車メーカーのトップ4人によるモータースポーツとクルマづくりへの情熱を紹介。「レースの熱気の背景にある、クルマを鍛える場としてのモータースポーツの魅力と意義を来場者に伝えること」をミュージアムのミッションとしているということで、それぞれの展示がとても魅力的だ。
2階には「モータースポーツの技術が市販車を作る時代へ」というコンセプトで、「地域密着型モータースポーツ」を象徴するラリーや、耐久性と燃費性能を試される耐久レース、日本の自動車メーカーが世界最高峰の舞台へ続々と参戦していく様子などを展示。ル・マン、日本グランプリ、NASCARからドリフトまで、往年のマシンが並ぶ様子は圧巻で、近づくと当時のエンジン音が聞こえるなど、展示ギミックも楽しめる。入場料金や予約方法は以下となりオンライン予約が優先とのことなので、詳しくは公式WEBサイトをご覧いただきたい。
「富士モータースポーツミュージアム」
https://fuji-motorsports-museum.jp” target=”_blank” rel=”noopener”>https://fuji-motorsports-museum.jp
オープン日:2022年10月7日
開館時間:10時~17時
休館日:無休(2023年3月まで)
所在地:静岡県駿東郡小山町大御神645
監修:トヨタ博物館
料金
■大人(18歳以上)
平日:オンライン予約 ¥1,600/窓口購入 ¥1,800
休祝日:オンライン予約 ¥1,800/窓口購入 ¥2,000
■中高生
平日:オンライン予約 ¥800/窓口購入 ¥900
休祝日:オンライン予約 ¥900/窓口購入 ¥1,000
■小学生
平日:オンライン予約 ¥600/窓口購入 ¥700
休祝日:オンライン予約 ¥700/窓口購入 ¥800
※障がい者手帳、特定医療費受給者証等をお持ちの方は、平日は各通常料金の半額(付添1名まで半額)
- トヨタセリカ GT-FOUR(ST185)1993年 WRC優勝車
- 富士モータースポーツミュージアム
- 富士モータースポーツミュージアム、エントランス
- エントランスに立てかけられてレイアウトされた、トヨタ7。
- パンアー・エ・ルバッソール Type B2 フランス最古の自動車会社による、世界初のモータースポーツ優勝の栄誉を得たクルマ
- トーマス・フライヤー モデルL ガソリン自動車の信頼性と耐久性を世界中に伝えた米国車
- 1902年型 FORD999(レプリカ) フォード創業者、ヘンリーフォードによるレースカーの祖。
- 1926 ブガッティ・タイプ 35B 先端技術と芸術が融合した自動車界のサラブレッドで、レーシングカーの傑作。アルミホイール装着の先駆。
- 1934 メルセデス・ベンツ W25(レプリカ) エンジン、ボディに軽号金を多様し、軽量化。
- 1951 トヨペットレーサー(レプリカ) トヨペットSD型をベースに、大阪トヨタと愛知トヨタによって制作されたレーシングカー。ミュージアムのために復元された。
- 1958 日産ダットサン 1000セダン 桜号 オーストラリアを一周するモービルガス・トライアルに参戦したマシン。
- 1965 ホンダ RA272 日本初のF1優勝マシン 1965 メキシコグランプリ優勝車
- 日野コンテッサ 1963年 第1回日本グランプリツーリングカー・レース(CIII:700〜1000cc)優勝
- トヨタ7 1969年 日本カンナム優勝車両
- ニッサンR382 1969年 日本グランプリ1、2、10位入賞(展示車は10位入賞車両)
- ポルシェ904 カレラGTS 1964年のタルガ・フローリオ クラス優勝車両
- オールアメリカンレーサーズ イーグル マークIII/トヨタ 1993年 IMSA GTPシリーズ チャンプカー
- 1930 アルファ・ロメオ6C1750 Gran Sport(シリーズ4) 「走る・曲がる・止まる」を高次元でバランスさせたスポーツカー
- 1947 チシタリア202C 1948年のミッレ・ミリア出場車両
- 三菱ランサー1600GSR 1974年 サファリ・ラリー優勝車両
- 1981 日産バイオレット 史上初のサファリラリー4連勝を達成した、ラリーの日産の象徴。
- トヨタセリカ GT-FOUR(ST185)1993年 WRC優勝車
- SUBARUインプレッサ555 1996年 アクロポリス優勝車両
- 三菱ランサーエボリューション III
- 1930 ベントレー 4 1/2 (ル・マン仕様)
- マツダ787B(レプリカ) 1991年 ル・マン優勝
- 2009 トヨタTF109 「パナソニック トヨタ レーシング」で2002から09年までF1に参戦。こちらは、アブダビグランプリ6位入賞車
- Foot Work ムーンクラフト スペシャル 7/マーチ85J・ヤマハ 1987年 富士グランチャンピオンレース出場車両
- トヨタスープラ ターボA(MA70) 全日本ツーリングカー選手権に参戦 オールジャパンツーリングカー 300kmレース5位入賞仕様車
- 1998 ニッサンペンズオイル NISMO スカイラインGT-R(JGTCシリーズチャンピオン) グループCカー制作のノウハウを活用したチャンピオンカー
- ニッサン R391
- 1966 トヨタ2000GT スピードトライアル(レプリカ) サーキットで磨かれたトヨタ2000GT FIA公認の速度記録会に挑戦したクルマ
- 1992 ホンダ NSX-R ニュルブルクリンクで鍛えられたピュアスポーツモデル
- 2019 トヨタスープラ GR SUPRA Drift by HKS HKSのドリフトデモカー
- 1993 オールアメリカンレーサーズ イーグル マークIII/トヨタ 1993年 IMSA GTPシリーズ チャンプカー
- 2008 NASCAR カムリ #18 トヨタ初優勝車(レプリカ)
- ニューマン ハースレーシング ローラ B2/00 トヨタ製エンジン搭載 2002年にドライバーズチャンピオン、トヨタのマニュファクチャーズチャンピオンのダブルタイトルを獲得