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【Tipo】いつだって、軽くて速くて気持ちよく! 今でも楽しめるロードスターとライバルたち『ロータス・エリーゼ』編

「オープン」×「ライトウェイト」×「2シーター」のスポーツカーは、ちょっと頑張れば手が届きそうな身近な存在だ。今回はロータス・エリーゼをピックアップ!

前回の「アバルト124スパイダー」編はコチラから

五感で走れる小さなレーシングカー

他の3台から乗り換えると、エリーゼは別格だった。太いサイドシルをまたぎ、身をかがめるようにして乗り込むコクピット。剥き出しのアルミフロアと、背中が真っ平らなバケットシート。特に今回試乗した「スポーツ220Ⅱ」は足周りが少し固く、転がりだしから突き上げを隠さない。これと呼応して、低速では重たいステアリングがスパルタンさを一層盛り上げる。

【写真9枚】五感で走れる小さなレーシングカー、ロータス・エリーゼの詳細を写真で見る

しかし速度が上がると、その重さがスッと消える。そこからは、エリーゼにしか味わえない、鋭さと安定感が絶妙にバランスした走りがシャワーのように降り注いでくる。理屈より五感で走る感じは、バイクやカートに近い。

ロータスがなぜ自然吸気エンジンをディスコンしたのかは定かでない。本来ならば500万円を切るラインナップは絶対留めるべきだが、それでもこの1.8スーパーチャージャーには大きな価値があると思う。過激に過ぎず、どこからでも25.4kg-mのトルクを盛り上げる能力を得たエリーゼは、その華麗なターンインだけでなく、オーバーステアをも自在にコントロールする術をも身につけた。そしてこのスポーツ220Ⅱのように足周りを固めて行けば、さらに反応速度の速い、本能的な走りの世界を手に入れることができる。

こんなに小さいスポーツカーが、こんなにも速くて、コントローラブルなのは奇跡だ。ロードスターの影響を受け、四半世紀もアルミ製バスタブシャシーを使い続けた頑固さは、いつまでも古くならない。エリーゼ・スポーツ220Ⅱは、小さなレーシングカーである。

(ホンダS660編に続く)

【Specifications】ロータス・エリーゼ・ヘリテージエディション
■全長×全幅×全高:3800×1720×1130mm
■ホイールベース:2300mm
■トレッド(F/R):1455/1505mm
■車両重量:904kg
■エンジン:直列4気筒DOHC+スーパーチャージャー
■総排気量:1798cc
■最高出力:220PS/6800rpm
■最大トルク:25.4kg-m/4600rpm
■サスペンション(F&R):ダブルウイッシュボーン
■ブレーキ(F&R):Vディスク
■タイヤ(F/R):195-50R16/225-45R17

撮影:内藤敬仁、佐藤亮太 ティーポ366号より転載

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