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F1テクノロジーを採用した駆動システムを搭載のPHEV 「メルセデスAMG S63 Eパフォーマンス」が追加に

フロントに4.0L V8エンジン、リアにバッテリーとモーターを搭載、AMG RIDE CONTROL+サスペンションとリア・アクスルステアリングを採用

メルセデス・ベンツ日本は、フラッグシップモデル「Sクラス」のトップパフォーマンスモデル「メルセデスAMG S63 E PERFORMANCE (S63 Eパフォーマンス)」を発表し、2023年11月15日(水)より全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売する。

メルセデス・ベンツSクラスは、いつの時代も、その時点で持てるすべての技術を搭載し、世界の自動車の指標とされてきたメルセデスのフラッグシップモデル。そのSクラスを、メルセデスAMG社がパフォーマンスラグジュアリーに仕立てたのが、メルセデスAMG S63 Eパフォーマンスだ。革新的なドライブコンセプトを持ちメルセデスAMG S63史上最もパワフルでダイナミックなモデルとなる。

【写真7枚】Sクラスらしい高い質感はそのままに、AMG固有の機能を組み合わせ! 

なお、S63 Eパフォーマンスにも、新車購入から3年間、一般保証修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)/24時間ツーリングサポート/地図データ更新が無償で提供される走行距離無制限の保証プログラム「メルセデス・ケア」が適用される。

新車登録日から6年間または総走行距離10万km到達時のいずれかまで、高電圧バッテリーを無償で交換または修理する特別保証を用意。さらに、メルセデス・ケア終了後も引き続き2年間、一般保証修理や24時間ツーリングサポートを利用できる有償のサービスプログラム「保証プラス」を用意している。

◆メルセデスAMG S63 Eパフォーマンスの特長
デザイン
AMG S63 EパフォーマンスのエクステリアデザインはSクラスでは初めて、垂直ルーバーとセントラルスターグリルを備えたAMG専用フロントグリルを備えている。ボンネット中央、先端のマスコットを、シルバークローム/ブラックのAMGエンブレムに置き換えた。

さらに、大きなサイドエアインレットを備えたジェットウィングデザインのフロントエプロンがフロントビューの特徴だ。サイドビューでは、21インチのAMGホイールとAMGのサイドシルパネルが際立っている。リアエンドには、スクエアタイプの4本出しエグゾーストエンド、縦フィンとディフューザーボードを備えたワイドディフューザーなど、S63 Eパフォーマンスのスポーティな特徴を表現している。

インテリアは、Sクラスらしい高い質感はそのままに、AMG固有の機能を組み合わせている。S63 Eパフォーマンスでは特別な装飾として、AMGパフォーマンスステアリング(ナッパレザー)、AMGドライブコントロールスイッチ、AMGスポーツペダル、AMGロゴ入りイルミネーテッドステップカバーを採用。AMG専用ダイヤモンドステッチのシートに加え、AMG バッジ付き前席バックレスト、ヘッドレストにエンボス加工されたAMGロゴを備える。また、MBUXはハイブリッドモデル専用ディスプレイを備えている。

MBUXインフォテインメントシステムには、AMGおよびプラグインハイブリッドモデルならではのさまざまなディスプレイ表示と機能が含まれている。表示場所は、インストルメントクラスターのコックピットディスプレイ、センターコンソールのメディアディスプレイ、ヘッドアップディスプレイだ。

コックピットディスプレイは、さまざまなスタイルと個別に選択可能なメインビューでパーソナライズできる。AMG固有のスーパースポーツ表示は、さまざまなコンテンツを表示できます。スーパースポーツスタイルでは、ナビゲーションマップ、燃料消費量データを表示することもできる。

ヘッドアップディスプレイは、レースやスーパースポーツなどのAMG独自のディスプレイスタイルも表示できる。これらは、コックピットディスプレイのメインメニューから操作できる。メディアディスプレイには、駆動システム全体の電力の流れ、出力、電気モーターのトルクと温度、およびバッテリーの温度を表示できる。従来のサラウンドサウンドにレイヤーを追加した、新しいサラウンドサウンド技術の「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」を搭載し、立体的な音響空間を実現する。

最新世代のAMG パフォーマンスステアリングホイールを標準装備
ドライビングに集中しながら、各種メニュー操作が可能なAMGドライブコントロールスイッチを備えたAMGパフォーマンスステアリングを標準装備。

F1テクノロジーを採用した駆動システム
S63 Eパフォーマンスの駆動システムは、4.0L V8ツインターボエンジンに交流同期モーターとAMG 自社開発の高性能バッテリー(13.1kWh)、それにAMG のパフォーマンス志向連続トルク可変配分四輪駆動システムの4MATIC+を組み合わせたもので、4.0L V8ツインターボエンジンと電気モーターの組み合わせによりシステム出力590kW(802PS)、最大システムトルク1,430N・m以上を発生。0-100km/h 加速はわずか3.3秒だ。

AMG高性能バッテリー
「AMG ハイパフォーマンスバッテリー (HPB)」の開発は、メルセデスAMG ペトロナスF1チームが使用しているF1ハイブリッドレーシングマシンの、きわめて苛酷な条件下で実証済みの先進テクノロジーを元に進められた。AMG高性能バッテリーは、高出力を頻繁に繰り返し発生できる能力と軽量構造とを兼ね備えることで、クルマの総合的なパフォーマンスを高めている。

さらに、充電速度が速いことと出力密度が高いことも特長で、これによってアップダウンのあるワインディングを高速走行する場面などでは、上りでただちに100%のパワーを引き出すことができる一方、下りでは強力な回生ブレーキが実現できる。

連続出力80kW、最高出力140kW
S63 Eパフォーマンスに搭載されるハイパフォーマンスバッテリー容量は13.1kWhで連続出力80kW、最高出力140kW(10秒間)を発揮。このバッテリーは、航続距離を最大化することより速やかな放電と充電を行えることを重点に設計されたものですが、EV走行可能距離も37km*3 と実用的なレベルを確保しており、たとえば深夜や早朝の住宅地などでは静かに排出ガスを出さずに走行することができる。
*3 WLTC モード一充電走行距離

バッテリーセルを直接冷却
このAMG 400V バッテリーが高性能を実現する土台となっているのが、革新的な直接冷却方式。非導電性の液体をベースとする高度な冷却液を循環させて1,200個のセルすべてを個別に直接冷却する方式を初めて採用し、常に最適な作動温度に保たれる。この直接冷却方式を採用するために、厚さわずか数ミリという新しい薄型冷却モジュールを開発したという。

回生ブレーキの強さは4段階選択式
・レベル0:エンジンとマニュアルトランスミッションを搭載した従来型の自動車でクラッチを切った場合と似た反応となる。アクセルを離した際にほぼコースティング状態で走る。回生量は非常に少なく、エンジンを停止した状態では、ドライブトレインの摩擦損失を最小限に抑えられる。
・レベル1:標準設定。このレベルから回生ブレーキはドライバーにも感じられる程度に行われる。通常のエンジン車でクラッチを繋いだ状態の減速度に相当する。
・レベル2:さらに強い回生ブレーキ。通常走行時ではほぼブレーキを踏む必要がなくなる。
・レベル3:エネルギー回収量が最大に。走行状態によっては、100kW以上の電力をバッテリーに回収できる場合もある。

AMG ダイナミックセレクト
AMG ダイナミックセレクトには「Electric (電動)」「Comfort」「Battery Hold (バッテリーホールド)」「Sport」「Sport+」「Slippery (滑りやすい)」「Individual」の7つのモードがある。新しい駆動技術に合わせて精密な設定が施されているため、S63 Eパフォーマンスの特性を効率重視からダイナミックなものまで広い範囲にわたって変化させることができる。

ドライブモードによって、駆動システムとトランスミッションのレスポンス、ステアリング特性、サスペンションの減衰特性、サウンドなど、主要なパラメーターが変更される。モードの選択は、メディアディスプレイのスイッチまたはAMG ドライブコントロールスイッチで行える。

AMG ダイナミクスで特に注目すべき点は、クルマがどのように反応すべきかを判断する能力を備えていることだ。そのためにシステムは、速度や横方向加速度、ステアリングの舵角、ヨーレートなどを検出するセンサーを利用する。高度なフィードフォワード制御を行うことで、ドライバーの入力やセンサーからのデータをもとに、ドライバーが望む車両挙動を先取りする。

しかもシステムの介入が乗員に気づかれたり、不快に感じられたりすることはない。優れたコーナリング性能と最適なトラクション、それに高い安定性を伴う非常に信頼性の高いドライブフィールを得ることができる。

ツインスクロールターボチャージャーを2つ搭載したAMG 4.0L V8ツインターボエンジン
S63 Eパフォーマンスが搭載するAMG 4.0L V8ツインターボエンジンは、最高出力450kW(612PS)、最大トルク900N・mのパワーユニット。しかも、最大トルクを2,500~4,500rpm と広い回転域で発生。こうした特性により、発進時点から320N・mの最大トルクを発生する、電気モーターとの相性抜群なエンジンとなっている。

電装品に電力を供給するBSG
BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)は、ジェネレーターとスターターを1 つのモーターに統合したものでエンジンを始動させるほか、クライメートコントロールなどの電装品に対して基本的な電力を供給。

Sクラスで初のAMGダイナミックエンジンマウントを採用
S63 Eパフォーマンスは、Sクラスで初めてAMGダイナミックエンジンマウントを採用。最適なドライビングダイナミクスを実現するため、運転条件に合わせて剛性を無限に調整することができる。

AMG スピードシフトMCT9 トランスミッションを採用
トルクコン バーターの代わりに湿式多板クラッチを搭載し、ダイレクト感のある素早いシフト チェンジと高い伝達効率を実現。トルクコンバーターに見られる損失を低減し、軽量化も相まってレスポンス向上に貢献している。

連続トルク可変配分式四輪駆動システム「4MATIC+」 を採用
AMG のパフォーマンス志向連続トルク可変配分式四輪駆動 システム「4MATIC+」を標準装備。フロントアクスルとリアアクスルへの完全に可変のトルク配分により、物理的限界まで最適なトラクションを確保するだけではなく、ドライ、ウェット、スノー といったあらゆる走行条件下で高い操縦安定性と安全性を実現する。

高いねじり剛性: 広範囲に強化されたボディシェル
フロントには、V8ツインターボエンジンの下にアルミニウム製のスタビライザー(補強プレート)がある。フロントエンドのねじり剛性を高め、特にカーブにおけるドライバーへのフィードバックを改善。

AMG ライド コントロール+エアサスペンションを標準装備
基本設定はAMGダイナミックセレクトのドライブモードにより選択することが可能で、ボタンを押すだけでハンドリング特性を変更できる。たとえば、「Sport+」モードではきわめてダイナミックな設定、「Comfort」モードでは滑らかなクルージング向けの設定となる。これに加え、ドライブモードとは独立したチューニングを3 段階で調整できる専用のボタンも設けている。

AMG アクティブ ライド コントロール
高いドライビングダイナミクスのために、AMG アクティブ ライド コントロールを従来の剛性のあるアンチロールバーに代わって採用。フロントアクスルとリアアクスルのアンチロールバーは左右独立しており、中央には3段遊星歯車による電気機械式アクチュエーターがある。路面に凹凸がある場合には、アクチュエーターはスタビライザーの半分を積極的に切り離し、乗り心地を向上させる。

リア・アクスルステアリング
リア・アクスルステアリングは、最大3.0度の角度まで動作。最大100km/hの速度域では前輪と逆方向に作動する(AMG DYNAMICS の設定に応じて可変)。これは、ホイールベースの仮想的な短縮につながり、俊敏なターンインが可能となる。

AMG 高性能コンパウンドブレーキシステム
卓越したパワーとそれに伴う性能に合わせて、フロントに6ピストン固定キャリパー、リアに1 ピストンフローティングキャリパーを備えたAMG高性能コンポジットブレーキシステムを装備した。

LE VOLANT web編集部

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