2024年3月に発売されたグッドイヤーのイーグル F1アシメトリック6。すでに、本誌では特設コースでの印象は報告済みだ。今回は一般路を走行。普段使い感覚で、その実力を確かめてみた。
単にハイグリップではなく“大人のスポーツ”が味わえる
ここでは、グッドイヤーのイーグルF1スーパースポーツを履いていたBMW118iが摩耗により交換時期を迎えたのでウルトラハイパフォーマンススポーツタイヤに位置付けられるイーグルF1アシメトリック6を装着。今回は一般路を走行し、普段使い感覚で、走りを確かめてみた。
アシメトリック6は走りだけでなく、快適性や安心感、そして低燃費性まで手に入れたマルチな才能を持つウルトラハイパフォーマンスタイヤだ。今回はBMW1シリーズに前後225/45R17サイズを装着してテストした。
走り初めてすぐに実感できるのは、優れた静粛性だ。エンジン音が取りざたされがちだが、実用回転域でのロードノイズはほとんど耳に届かない。アシメトリック6は、従来型のアシメトリック5に対してトレッドの横溝を細かくしたことなどによりパターンノイズを25%低減できたという。
また、印象的だったのは、しっかり感の高い、頼もしいフィーリングが得られていたこと。これは当然ながらアシメトリック5を大幅に凌いでおり、しかも明らかに以前よりも骨太な感触の漂う種類のもので、タイヤがしっかりとクルマを支えてくれるゆえのビシッとした感覚があり、安心感も高い。
サイズは17インチから19インチまで設定し、セグメントやカテゴリーにとらわれずに幅広いモデルに対応可能。
そう記すと硬いタイヤのようなイメージを抱くかもしれないがそうではない。路面にしなやかに吸い付く感触や、衝撃をいなして和らげる乗り味も存分に感じられ、こうした様々な路面変化に対する柔軟性も十分に備わっている。
タイヤ性能のラベリングは19サイズ中17サイズがA/aと、A獲得サイズが従来品より増加している。
以前にマレーシアで開催された試乗会では、メルセデスAMG系のハイパフォーマンスカーでアシメトリック6を試したが、ハイパワーを確実に支える性能を持ち合わせているのが印象的だった。加えて操舵に対するレスポンスのよさを存分に感じさせつつ、スロットルオフでは滑らかな転がり感も伝える。それでいて、コーナリングではしっかりと踏ん張り高い限界を引き出す実力も備わっていた。
ウェット路面は、日常的な場面では高い安定性とともに雨の日に大切な安心感がある。このあたりに、大人っぽさを感じたのだった。
問い合わせ先=日本グッドイヤー TEL0570-022918