斜めデザインのキドニーグリルもポイント
BMWジャパンは、プレミアム・コンパクト・セグメントにおけるSAV「BMW X3(エックススリー)」の新型モデル(全面改良)を、全国のBMW正規ディーラーにおいて販売開始した。納車は、2024年12月以降を予定している。メーカー希望小売価格(税込)は7,980,000~9,980,000円。
- 同社のブランド・ストアである東京・麻布台ヒルズの「FREUDE by BMW」で開催されたメディア向けの発表会では、冒頭に代表取締役社長の長谷川 正敏氏が挨拶。続いてBMWブランド・マネジメント・ディビジョン プロダクト・マネージャーの横山タンケ・礼音マーティン氏がプレゼンテーションを行った。
- SAVながらスポーティなエクステリアデザイン
フロント・デザインでは、斜めのデザインを取り入れたキドニー・グリル(X3 20 xドライブxラインおよびX3 20d xドライブMスポーツ)、ツイン・サーキュラーを進化させた「よりシャープかつスポーティなデザイン」のアダプティブLEDヘッドライトが特徴。また、7シリーズや5シリーズで採用のアイコニック・グロー(キドニー・グリル縁のライトアップ)を、プレミアム・コンパクト・セグメントとして初めて採用した。 -
サイド・デザインでは後方に向かってキックアップするショルダーラインをポイントとし、先代モデルより伸びた全長・低くなった車高(全長4,755mm/全幅1,920mm/全高1,660mm)により、SAVながら、よりフラットかつスポーティな造形を狙いとしている。
リヤ・デザインでは、立体的なT字型デザインのテールライトが印象的だ。リアのトレッドは先代モデルに比べ+45mmとなり、見た目のスポーティさとハンドリングの向上につながったという。またMパフォーマンス・モデルBMW X3 M50 xDriveでは4本出しのエグゾースト・パイプを採用。
- 視認性・操作性を向上させたインテリア
ダッシュボードはメーターパネルとコントロール・ディスプレイを一体化・大型化し存在感を増しつつ、運転席側に傾けることで視認性の向上を図った。タッチ操作による操作性を高めたというBMWカーブド・ディスプレイを採用、さらにシフト・レバーを廃止し、センター・アームレストに操作系を全て納める。 - アンビエント・ライトの演出が施されたセンター・コンソールは、Qi対応機器(スマートフォン等)を置くことで充電も可能。夜間の車内を演出するアンビエント・ライトは、コックピット周りだけではなくドア・パネル内にも配置されている。
リアは大人3名が座れる空間を確保するとともに、40:20:40分割可倒シートを採用。ラゲッジ・スペースは大人3名乗車時には570L、リア・シートを前方に全て倒すことで最大1,700Lにまで拡大する。
- パワートレインおよびドライビング・ダイナミクス
搭載されるエンジンは3モデルにそれぞれ1種類で合計3種類。X3 20 xドライブ xラインには、最高出力140kW/5,000 rpm、最大トルク310Nm/1,500-4,000rpmを発揮する2.0L直列4気筒ツインパワー・ターボ(ガソリン)。8速オートマチック・トランスミッション、インテリジェント4輪駆動システムxDrive、48Vマイルド・ハイブリッド・システムとの組み合わせで、システム・トータル最高出力140kW、システム・トータル最大トルク310Nmを実現した。 - X3 20d xドライブ Mスポーツには、最高出力145kW/4,000 rpm、最大トルク400Nm/1,500-2,750rpmを発揮する2.0L直列4気筒ツインパワー・ターボ(ディーゼル)。やはり8速オートマチック・トランスミッション、インテリジェント4輪駆動システムxDrive、48Vマイルド・ハイブリッド・システムとの組み合わせで、システム・トータル最高出力145kW、システム・トータル最大トルク400Nmを実現した。また、Mスポーツ・サスペンションの搭載により、快適性と操舵性を大幅に向上しているという。
X3 M50 xドライブは、BMW M社開発による、「本格的なサーキット走行で培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めた」Mパフォーマンス・モデルであり、最高出力280kW/5,500 rpm、最大トルク540Nm/1,900-4,800rpmの3.0L直列6気筒ツインパワー・ターボ(ガソリン)を搭載。
これも8速オートマチックやxDrive、48Vマイルド・ハイブリッドとの組み合わせで、システム・トータル最高出力293kW、同最大トルク580Nmを実現。電子制御式のMスポーツ・デファレンシャル、アダプティブMサスペンション、バリアブル・スポーツ・ステアリング、M スポーツ・ブレーキ(レッド・ハイグロス・キャリパー)等々が組み合わされ、Mパフォーマンス・モデルに相応しい走行性能を提供するとのこと。
ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を搭載
BMWが国内認可取得モデルとして初めて導入したハンズ・オフ機能を搭載。「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」とは、高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システムであるという。この機能は、ドライバーが絶えず前方に注意し、状況に応じて確実にハンドル操作できる状態にある限り、一定の条件下で、ステアリングから手を離しての走行が可能となる。
安全機能・運転支援システムや自動駐車機能
高性能カメラ&レーダーおよび高性能プロセッサーによる高い解析能力により精度と正確性が向上したという、最先端の運転支援システムを標準装備。
アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などが備わる。
パーキング・アシスト・プロフェッショナル(ConnectedDrive Storeにて購入可能)を装備すると、車両が時速35km以下で直前に前進したルートを最大200mまで記憶し、同じルートをバックで正確に戻ることが可能という、リバース・アシスト・プロフェッショナル機能が利用できる。細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に元のルートに復帰できるという。
駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ操作が一切不要なマニューバー・アシスト(駐車経路自動誘導機能)も標準装備。駐車場を車両に登録(最大10ヶ所)しておくことで、駐車スペースが近づくと車両が自動で検知し、検知後は自動駐車が可能。最大200mまでの駐車操作(合計600m)が記録でき、複雑な切り返しも正確な再現が可能とのこと。また、ドライバーが下車し車外からスマートフォンで操作できる「リモート・パーキング」機能も備わる。
最新のBMW iDriveおよびBMWオペレーティング・システム9
BMWオペレーティング・システム9をベースに、BMWカーブド・ディスプレイと「QuickSelect」機能を備えた制御システム、運転席側に機能アイコンを縦に並べたホーム画面が備わる。Quick~により、サブ・メニューに切り替えることなく機能に直接アクセスでき、操作性が向上したとのこと。
新しいBMW iDriveは、BMWカーブド・ディスプレイおよびBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントとも組み合わされ、タッチ・ディスプレイと音声入力でも操作可能。さらに、透明なクリスタル仕上げのiDriveコントローラーでも操作できる。好みのアプリをダウンロードし、スマートフォン同様にBMWカーブド・ディスプレイ上で操作することも可能だという。
BMWコネクテッド・ドライブ
これは、車載通信モジュールによりドライバー、クルマ、そして取り巻く情報をITネットワークで繋ぐことで、「もしもの時に備える万全の安全性」、「カーライフを進化させる革新の利便性」、「充実の情報と最新のエンターテインメント」を提供するという、総合テレマティクス・サービス。
2013年に輸入車として初採用以来、スマートフォン向けアプリ「My BMW」の導入などにより、より快適でスマートなモビリティ・ライフをサポートする新しいパーソナル・アシスタント・サービスとして生まれ変わってきたという。
また、BMWデジタル・キー・プラス標準装備により、車両のキーを持たずとも、対応のスマートフォン、スマートウォッチを携行していれば、車両に近づくだけでロック解除が可能、エンジンも始動できるとのことだ。
BMWデジタル・プレミアム
最新のオペレーティング・システム9をベースに展開する「BMWデジタル・プレミアム」によって、さらなる利便性と愉しさが提供されるという。オンライン・マップを採用したBMW Mapsにより、これまで以上に容易な目的地到着が可能であるほか、新たにサードパーティ・アプリ・ストアを車内にて提供し、音楽(Amazon Music、Spotifyなど)、ゲーム、ラジオ、ポッドキャスト、最新ニュースからビデオ・ストリーミング(U-NEXTなど)等のアプリをデータ通信料無料で利用可能とのこと。
さらにカスタマイズ機能も強化、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントによるルーティン・タスクの代行や、MY MODESによる多様な走行特性と室内演出も愉しめるとしている。
BMW Intelligent Personal Assistant(インテリジェント・パーソナル・アシスタント)
これはAI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるという、BMW最新の機能。より自然な会話に近い言葉でドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にする他、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、乗り続けるほどに「真のパートナー」の役割を担うことが可能となるという。
その最たる特徴は、ドライバーがシステムを自由に名付けることが可能な点だとしている。例えば起動の際、「OK, BMW」だけでなく、呼びかける言葉を任意に設定することが可能なため、よりストレス無く使用できるとのこと。
Amazon Alexa
Alexaは、Amazonが提供するクラウドベースの音声サービスあり、全世界で利用され、日本でも日本語によるサービスが提供されている。Amazon Echoシリーズなどのデバイスに搭載されており、Alexaに話しかけるだけで天気予報やニュースの確認、音楽ストリーミングの再生、Amazon.co.jpでのショッピング、対応するスマートホームデバイスの操作などが可能になる。
オーナーのスマートフォン上アプリ「My BMW」を使用して、車両をAlexaと連携させることにより、自宅さながら、Alexaの様々なサービスや機能を利用することが可能となるという。
3年間の主要メインテナンスが無償となるBMWサービス・インクルーシブ・プラス
3年間の主要メインテナンス無償提供、タイヤ/キーの破損や紛失の際の費用サポート等が含まれる「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」が全車に付帯されている。この「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」は、2016年よりBMW全モデルに標準装備された新しいメインテナンス・パッケージであり、顧客に対してより安心なドライブを提供しているという。
【問い合わせ】BMWカスタマー・インタラクション・センター フリーダイヤル0120-269-437(受付時間: 平日9:00-19:00、土日祝 9:00-18:00)
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