後期型・SiRでキット化!!
様々なヒストリックカー、特に国産旧車のキット化を積極的に続けているハセガワから、またまた感激の新製品アナウンスがなされたのでお伝えしよう。1/24スケール・プラモデルとして2025年3月下旬に発売予定の「ホンダ シビック SiR (EF9) (1990)」である。
【画像22枚】気になるキットの詳細をひと足先に覗いてみよう!
ホンダの小型大衆車シビックは、1987年9月のフルモデルチェンジで四代目・EF型系へと移行。ワイド&ローのプロポーションは先代から受け継ぎつつ、全体のフォルムは丸みを帯びたものに。ボディ形式も3ドア・ハッチバック、4ドア・セダン、5ドア・ワゴン/バンの各タイプで変更はなかったが、ボディサイズは全体に拡大され、そのゆったりとしたボリューム感もあって、”グランドシビック”の愛称で親しまれた。
デビュー時から4輪ダブルウィッシュボーン・サスペンションやDOHC 16バルブ・エンジンなどのメカニズムが注目を集めた四代目シビックだが、1989年9月にはマイナーチェンジを実施。スタイリングの変更とともに、新グレードSiR/SiRⅡを設定した。このグレードは、VTEC(可変バルブタイミング機構)を採用した1.6L DOHCエンジンを搭載するもので、最高出力160psという高性能(つまりリッターあたり100馬力)が注目を集めたのである。
早くも公開されたテストショットのパーツ写真に興味津々
今回ハセガワがキット化するのは、この四代目シビック後期型・1990年式のSiRである。同車の先行製品としてはBEEMAXあるいはNuNuのレース仕様があるが、ハセガワ製は市販仕様であり(先々のバリエーション展開としてレース仕様は想像はできるものの)、その作り較べも楽しいだろう。また、ハセガワの1/24スケール・キットにはこの次の世代のEGシビックが、さらに言えば初代シビックも存在するので、作って並べるのも興味深いことだ。
今回のアナウンスにあたっては3D CAD画像にとどまらず、テストショットのパーツ写真も公開されており、いつもながらの素晴らしい内容であることが窺える。徹底的な実車取材によって作り出されたであろうその内容は、ボディ全体のプロポーションこそまだ見渡せないものの、サスペンションやドライブシャフトなど実車の機構がよく分かるシャシー、彫りの深いインテリア(ダッシュボードやドアトリムなど)など、モデラー心を刺激してくれるものである。
仕様としては右ハンドル・5速MT車で、車高はノーマルとローダウンの2種の状態から選択可能。ボディはブラック成型、メッキパーツは前後ライトのリフレクターやドアミラー鏡面、マフラーカッターなど。前後のホンダエンブレム(「H」マークのバッジ)がメタルインレットで付属、窓の塗り分け用マスクシールがセットされるのもありがたい。価格は3,520円(税込)、発売時期は2025年3月23日頃の予定。