ニュース&トピックス

車内が”音楽の聖地”に一変!? ボルボ「EX90」にOTAアップデートが発表された「アビー・ロード・スタジオ・モード」とは?

ユーザー自身がサウンド設計も可能

ボルボは2025年6月17日、象徴的なレコーディングスタジオのユニークな環境の本質を捉えるよう設計されたというサウンド技術、「アビー・ロード・スタジオ・モード」を正式に発表した。

【画像14枚】気分はビートルズの録音エンジニア? その詳細を画像で見る

このモードは昨年のEX90発表とともにすでに予告されていたものだが、今後数週間以内に、Bowers & Wilkins(バウワース・アンド・ウィルキンス)ハイフィデリティ・オーディオシステム(オプション設定)を搭載した全ボルボEX90に対し、OTA(オーバー・ジ・エア)アップデートを通じて無償で提供される。

この技術はバウワース・アンド・ウィルキンスがアビー・ロード・スタジオと共同で開発したもので、スタジオ特有の音響空間や、歴史的な名盤(ビートルズ『アビイ・ロード』やピンク・フロイド『狂気』など枚挙に暇がない)の制作に使用された機材の音響特性から着想を得たとされるものであり、EX90の車内でユニークなリスニング体験を提供するという。

このモードには、多様なリスニングスタイルに最適化されたサウンドを選択できる、複数のプリセットが用意されているほか、ユーザー自身がサウンドを設計できるプロデューサー・モードも利用可能。そこではプロデューサーやエンジニアのように、音響をレトロなヴィンテージ調から深みのあるモダンなサウンドへ変化させたり、ステレオ音場を拡大・縮小したり、音響環境を調整したり、といったことが可能となる。

アビー・ロード・スタジオのゼネラルマネージャー、ジェレミー・ハッフェルマンは次のように述べている。
「アビー・ロード・スタジオ・モードは、私たちの空間と設備のユニークなサウンドをボルボEX90のバウワース・アンド・ウィルキンス・システムに初めて提供します。これにより、ドライバーは車内のサウンドを自由にカスタマイズし、比類のないリスニング体験を実現できます。私たちはこのコラボレーションを大変誇りに思っており、ボルボのお客様にこの画期的な技術を体験していただけることを大変嬉しく思っています」

このOTAアップデートは、「ソフトウェア定義された自動車を継続的に改善する」というボルボの目標において、最も重要なアップグレードのひとつと位置づけられている 。将来、バウワース・アンド・ウィルキンスのオーディオシステムを搭載するEX90およびES90には、工場出荷時からこのサウンドモードが搭載される予定だ。

【画像14枚】気分はビートルズの録音エンジニア? その詳細を画像で見る

LE VOLANT web編集部

AUTHOR

注目の記事
注目の記事

RANKING