
端々に見られる細かな配慮に注目
ハセガワ製1/24スケール・プラモデル「トヨタ ソアラ(Z20)後期型 3.0GT-リミテッド(1989)」(税込3,630円)が、2025年11月1日頃に発売予定であることは先日お伝えした通りだが、早くもパーツの画像が届けられたので、その詳細をお伝えしてみよう。
【画像25枚】パーツ画像を見て期待を膨らませるもよし、ビルド時のシミュレーションをするもよし
スリークかつ張りのある面のボディ
現段階のパーツはテストショットと呼ばれる試作品のため製品版とは異なるもので、製品として発売される際には成型色は違ったものとなる。また、メッキパーツとなるべきランナーにまだメッキも施されていない。ここから細部に修正が入る可能性もあるのだが、パーツの分割や基本的な形状などはこのままと考えて良いだろう(細部モールドの修正といっても取り付けダボの大小の調節や、ごく些細な彫刻の追加など程度である)。
まずボディから見ていくと、実車の端正かつ柔らかな形状がよく捉えられていることが分かる。この世代のソアラでは、5ナンバー枠内に収まるよう設計された2Lモデルと、3ナンバーの3Lモデルとでボディを共用していたので、そのスタイリングはかなりスリークなものなのだが、そうした様子が実車そのままにスケールダウンされていると言ってよいだろう。サイドなどのプロテクションモールはクリアー化のため別パーツとなっている。
ハセガワ一流の緻密な再現が随所に
シャシーに目を移すと、実車のZ20ソアラはA70スープラとプラットフォームを共用しており、ハセガワではそのスープラも先にキット化しているのだが、ソアラのキットではそのパーツを流用する、という訳ではなく、別の金型のようだ。フロアパネルの形状などは似通っているので、同じデータをベースにしてはいるのかもしれない。しかし、スープラでは一体モールドのエンジン下部やシャシーが、ソアラでは別パーツとなっているので、金型そのものが異なるのは確実だ。
インテリアでは、ダッシュボード内の操作パネルやスピーカーが別パーツとなっており、リアリティという面でも、また今後のバリエーション展開という意味でも興味深い。ヘッドライナーの一部(サンバイザーやルームミラーが取り付けられる前端部分、実車ではヘッダトリムと呼んだ)がパーツ化されているのも目を引く。
このほか、クリアーパーツやメッキパーツなども含め、より詳細なディテールについては写真とキャプションをご参照いただきたい。ハセガワのZ20ソアラ、ますます楽しみになってきた。