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ポルシェは、世界で最も美しいドライビングロードのひとつと称されるルーマニアの「トランスファガラシャン・ハイウェイ」の50周年を記念し、わずか10台限定の特別仕様車「911カレラ4GTS “トリビュート・トゥ・トランスファガラシャン”」を発表。その第1号車が2025年8月14日、ルーマニアのオーナーのもとへ納車された。
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すべての始まりは「雲に触れる道」から
トランスファガラシャン・ハイウェイは、ルーマニアのファガラシュ山脈を越え、90kmにわたって続く壮大な“アスファルトのリボン”だ。2024年にこの「雲に触れる道」が50周年を迎えたとき、それは奇しくもポルシェ911ターボの50周年とも重なったのである。これを記念して開催されたドライビングイベントが、ポルシェのパーソナライゼーション部門「ゾンダーヴンシュ」チームに、特別な1台を創造するきっかけを与えたのだ。
「ヒーローカー」の全貌
今回納車された第1号車には、細部に至るまで特別なこだわりが詰め込まれている。エクステリアではまず、「ペイント・トゥ・サンプル」を通じてチョイスされたグラファイトグレーのボディが印象的なものとなるが、特徴はそれだけにとどまらない。
まずホイールのスポークとヘッドライトリングにアクセントとして鮮やかなガーズレッドが採用されており、そしてドアには「Tribute to Transfăgărăşan」の専用デカール、Bピラーには10台限定であることを示すバッジを装着。さらにリアのエンジンフードのグリル・スラットは、ルーマニア国旗の3色(青、黄、赤)で控えめに彩られている。
インテリアでは、イルミネーション付きのドアシルガードやヘッドレストの刺繍、センターアームレストのエンボス加工に至るまで、「Tribute to Transfăgărăşan」の文字が刻まれており、ダッシュボードの助手席側にも、この特別なロゴとレタリングが施されている。
10台すべてが唯一無二の存在
この限定シリーズは、記念バッジやルーマニア国旗のアクセントといった共通の要素を持つが、10台すべてがそれぞれ異なる、唯一無二の仕様となっている。ポルシェの「ゾンダーヴンシュ(特別なご要望の意)」プログラムを通じて、各オーナーが内外装のカラーや素材、アクセサリーを自由に選択し、専門家とともに自身の理想の1台を創り上げたのである。
残りの9台のオーナーは、2025年8月末に開催されるイベントで、自身の特別な1台をそれぞれ受け取る予定だ。細部までこだわり抜かれたこれらのマシンが、そのインスピレーションの源である伝説のハイウェイを駆け巡る姿は、世界中の自動車ファンの注目を集めることだろう。
なお、この特別モデルのベースとなっている新型911カレラ4 GTSについても最後に軽く触れておこう。このモデルはモータースポーツ由来の知識を活かした「T-ハイブリッド」ドライブを搭載、新開発の3.6L水平対向エンジンを核とするこのシステムは、合計で398kW(541ps)のシステム出力と610Nmのトルクを発生する。0-100km/h加速はわずか3.0秒、最高速度は312km/hに達する。
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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。