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【徹底試乗】ミニクーパー5ドア、“小さな巨人”は色褪せない。歴史、走り、先進性から解剖【PR】

ミニ クーパーC(5ドア)
ミニ クーパーC(5ドア)
ミニ クーパーC(5ドア)
ミニ クーパーC(5ドア)
1959年、イギリスのブリティッシュ・モーター・コーポレーションのアレック・イシゴニスが開発したミニのオリジナルモデル。
横置きエンジン+FFのパッケージングで、コンパクトなボディながら4人乗りを実現。
現在のミニにも受け継がれるセンターメータ―。合理的かつシンプルなインテリアだ。
ミニのスポーティなイメージを一躍押し上げた、1960年代のモンテカルロラリーへの参戦。
その唯一無二なデザインと存在感で、世界中の人々を魅了した。
2001年にはBMW傘下の現体制へ移行。アイコニックなデザインと、伝統的な走りの良さを受け継ぎ、今日まで世界中で愛されている。
ミニ クーパーC(5ドア)
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ミニ クーパーC(5ドア)
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ミニ クーパーC(5ドア)
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ミニ クーパーC(5ドア)
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ミニ クーパーC(5ドア)
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ミニ クーパーC(5ドア)
ミニ クーパーC(5ドア)
ミニ クーパーC(5ドア)
ミニ クーパーC(5ドア)
ミニ クーパーC(5ドア)

世界を代表するアイコニックなコンパクトカー

そのアイコニックなデザインと、“ゴーカート・フィーリング”と呼ばれる比類なきドライビング・プレジャーで世界中の人々を魅了してきた「ミニ(MINI)」シリーズ。今回、ミニクーパー5ドアの最新モデルの試乗を通して、世界を代表するコンパクトカーであるミニの現在地を「歴史」「インフォテイメント」「走り」の3つの視点から解き明かしてみたい。

【写真47枚】伝統と革新が融合する、ミニクーパー5ドアモデルの詳細を見る

歴史を超えて受け継がれる合理的なパッケージング

1959年、イギリスのブリティッシュ・モーター・コーポレーションのアレック・イシゴニスが開発したミニのオリジナルモデル。

1959年、イギリスのブリティッシュ・モーター・コーポレーションのアレック・イシゴニスが開発したミニのオリジナルモデル。

現代のミニのルーツにあたるオリジナルモデルが生まれたのは1959年のことだ。その背景にはスエズ運河の権利に端を発する1956年のスエズ動乱=第二次中東戦争がある。

石油価格の高騰によるエネルギー危機に陥ったイギリスは、低燃費で合理的な4人乗りの国民車を作る必要に迫られた。当時、イギリスで最大の自動車メーカーとしてオースチンやモーリス、MGなどのブランドを展開していたブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)は、その開発者としてアレック・イシゴニス氏を登用、氏は同社の主力であった850ccの4気筒エンジンを横置きし、その下にミッションを置いて前輪を駆動することで、小さく軽い体躯でも最大の空間を生み出すことに成功した。後にイシゴニス・レイアウトと呼ばれるこのFF化のアイデアによって、オリジナルミニのあり方やデザインは決定づけられたといっても過言ではない。

横置きエンジン+FFのパッケージングで、コンパクトなボディながら4人乗りを実現。

横置きエンジン+FFのパッケージングで、コンパクトなボディながら4人乗りを実現。

まったく新しいコンセプトとメカニズムを引っ提げて登場したオリジナルミニは、本来の経済合理性とは別の視点から評価を受けることになる。当時、F1の世界で名を馳せていたエンジニアのジョン・クーパーは、オリジナルミニの他類なき合理的設計が、ツーリングカー競技のベース車としても大きな戦闘力になると踏み、旧知のイシゴニスと共に高性能グレードの製作に取り掛かる。BMCの側もアイコニックなこのクルマを用いたモータースポーツ活動に興味を示し、クーパーらの交渉に応じるかたちでレギュレーションに合致した台数の製造を決断、1962年にミニクーパーが誕生することとなった。

ミニのスポーティなイメージを一躍押し上げた、1960年代のモンテカルロラリーへの参戦。

ミニのスポーティなイメージを一躍押し上げた、1960年代のモンテ・カルロ・ラリーへの参戦。

ミニクーパーにとって最高の檜舞台となったのは1960年代中盤のモンテ・カルロ・ラリーだ。道幅が狭く曲率もタイトなワインディングや、天候によって目まぐるしく変わる路面環境は、小さなFFのミニクーパーにとっては特性を活かすにうってつけのステージとなり、文字通りゴーカートのように飄々と向きを変えてはライバルを置き去りにする。1964〜1965、1967年には総合優勝を果たすなど、その活躍はジャイアントキリングとしてひときわ大きく報じられた

小さな体躯に込められた叡智は、大きな権威に対するアンチテーゼとしても受け止められ、ミニはカウンターカルチャーの象徴的な存在としてクリエイターたちにも様々な刺激を与えてきた。その精神性もまた、2001年以降のBMW体制となったミニがゴーカート・フィーリングと共に受け継ぐ大切な要素でもある。

“ミニらしい”デザインを受け継ぎつつ、最新のデジタル技術を装備

ボディのディメンションは全長4035mm×全幅1745mm×全高1470mm。

2024年にフルモデルチェンジを果たしたミニのトピックは数多あるが、そのひとつに最もベーシックな3ドア/5ドアのモデルが正式に「ミニクーパー」を名乗るようになったことが挙げられる。カントリーマンやエースマンなど、バリエーションが増える中、ミニという大枠の中での位置づけとしてクーパーの名を配するのが適切という判断なのだと察する。

3ドアモデルに対してホイールベースは70mm延長されている。

ミニクーパーの3ドアには内燃機だけではなくBEVパワートレインのモデルも用意されるが、多くのユーザーにとって最も親和性の高いモデルといえば5ドアということになるだろう。オリジナルミニの精神性を色濃く継承する一方で、後席へのアクセスを楽にすることでデイリーカーとしての適性をより高めている。

ホイールベースは3ドアに対して70mm延長されており、その伸びしろは後席の居住性に充てられている。実際、身長181cmの筆者がドライビング・ポジションを合わせたうえで後席に座ってみると、広々とはいわないが普通に収まることができる。いわゆるBセグメントの標準的なモデルと寸法的には近似しており小さい子供のいる家族ならファミリーカーとしても融通が効くだろう。

ミニ クーパーC(5ドア)

対話型AIを用いたボイスコマンドシステム。マスコットキャラクター「SPIKE(スパイク)」(※1)も登場。

時流に翻弄されることのないコンセプトとデザインをセリングポイントとするミニクーパーにおいて、今回のフルモデルチェンジを最も端的に表しているのはインフォテインメントシステムかもしれない。オリジナルミニのセンター・メーターをモチーフとしたクラスターは新型でも受け継がれたうえ、1枚のディスプレイが全てを映し出すことになった。対角9.4インチ、直径240mmの円型パネルは有機ELを用いており、視認性や表現力をひときわ高めている。

搭載されるOSはミ二OS9(オペレーティング・システム9)だ。対話型AIを用いたボイスコマンドシステム(ミニ インテリジェント・パーソナル・アシスト)は、パートナーとしてミニのオリジナルキャラクターのスパイク(※1)を設定することもできる。ローカライズも進行しており、ナビの目的地設定なども「〇〇に行きたい」と地名や施設名をいえばおおむね認識してくれるほどに使い勝手は良くなっている。

センター・ディスプレイやアンビエント・ライト等はドライブ・モードの設定に応じてパソコンのデスクトップさながらにテーマが変わるなど、インテリアのイメージチェンジの一助にもなっている。そして将来的なアップデートも考慮された設計ゆえ、後々はアプリによる性能や表現の追加にも対応が可能だ。デジタライゼーションは新しいミニシリーズの最大の進化点だが、それがダッシュボードのど真ん中にあるモニターに涼しく収まっている辺りが、いかにもなミニマリズムを感じさせる。

伝統のゴーカート・フィーリングは健在、さらには快適性をも手に入れた

ミニ クーパーC(5ドア)

ミニ伝統の”ゴーカート・フィーリング”は健在。最新のモデルではさらに”快適性”も加わった。

5ドアモデルのミニクーパーは2.0L直列4気筒の「S」も用意されるが、取材車は最もベーシックな1.5L直列3気筒の「C」だった。最高出力156ps(※2)/最大トルク230Nmのエンジンに7速DCTを組み合わせたシンプルなスペックだが、低回転域からのトルクはSと大差ないほどの厚みが感じられる。回転域が高まれば癖のある独特のサウンドも前に立ってくるが、日常的な速度域を走る限りはその気配がまるで感じられない。

個人的には今回の試乗で一番の収穫だったのは、進んで選びたくなるほどの3気筒のバランスの良さだ。加えてDCTのマネジメントも滑らかさと直結感とのバランスが上手に調律されていて、ほぼトルコンATと変わらない絶妙の使い勝手を実現していた。

ミニ クーパーC(5ドア)

今回試乗した「C」は最高出力156ps(※2)/最大トルク230Nmを発揮する1.5L直列3気筒エンジンを搭載。

ホイールベースは若干長くなってはいるものの、運動性能は3ドアのミニクーパーと比してもほぼ同等といえるだろう。操作に対する応答性の高さをゴーカート・フィーリングとするならば、そのレスポンスはあらゆるライバルも凌駕するほどで、見た方向に、あるいは思い描いたポイントにスッと向きを変えてくれる感覚は一度味わうと離れ難いものがある。

最新のミニクーパーにはこの応答性に乗り心地の上質さも加わった。タウンライドも高速巡航も路面の凹凸とのアタリは丸く、ボディの上下動も適切に押さえられている。デジタライゼーションと並ぶミニの最大の進化が快適性の向上にあることは、試乗してもらえば納得いただけるのではないかと思う。

都会的なシチュエーションのみならず、こうした日本ならではの風景にも溶け込む。

いつの時代もポップな存在であり続けるという、そんな期待値を友人や家族と楽しみながら生活を紡いでいく。ミニのクルマらしからぬポイントはそういう心持ちを促す存在感を持っているところだ。それは大切に受け継がれてきた歴史や意匠の成せるものでもあるのだろう。

※1:スパイクの表示はオンラインストアで販売の有料パッケージに含まれます。
※2:計算値。

【SPECIFICATION】ミニ クーパーC(5ドア)

■車両本体価格(税込)=\4,110,000
■全長×全幅×全高=4035×1745×1470mm
■ホイールベース=2565mm
■車両重量=1340kg
■エンジン形式/種類=直3 DOHC MINIツインパワー・ターボ
■総排気量=1498cc
■最高出力=156ps(115kW)/5000rpm
■最大トルク=230Nm(23.5kg-m)/1500-4600rpm
■燃料タンク容量=44L(プレミアム)
■燃費(WLTC)=15.8km/L
■トランスミッション形式=7速DCT
■サスペンション形式=前:ストラット/コイル、後:マルチリンク/コイル
■ブレーキ=前後:Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前後:215/45 R17
※このページで使用している画像は、オプション装備等を含んでいます。

問い合わせ先

MINIカスタマー・インタラクション・センター
℡:0120-3298-14
平日:9:00~19:00/土日祝:9:00~18:00

【写真47枚】伝統と革新が融合する、ミニクーパー5ドアモデルの詳細を見る

 

フォト=郡 大二郎/D. Kori、BMW AG

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