パガーニ、ラスベガス・コンクールで米国史上最大の展示を予告
パガーニ・アウトモビリは2025年10月27日、米国ラスベガスにて10月31日から11月2日にかけて開催される第4回ラスベガス・コンクール(Las Vegas Concours)への参加を正式に発表した。会場となるウィン・ラスベガス(Wynn Las Vegas)には、米国史上最大規模となる40台のパガーニ・ハイパーカーが集結する予定だ。この週末の最大のハイライトは、ブランドの最新作「ウアイラ コーダルンガ スピードスター(Huayra Codalunga Speedster)」のワールドプレミアとなる。この歴史的なイベントには、創業者でありチーフデザイナーのオラチオ・パガーニ氏本人も出席する。
【画像23枚】米国史上最大のパガーニ40台が集結。「ウアイラ コーダルンガ スピードスター」から「ゾンダ C12」まで、圧巻の歴史的展示をギャラリーで見る
11月1日、世界初公開。「ウアイラ コーダルンガ スピードスター」とは
この週末は、クライアント、コレクター、そしてパートナーのためにデザインされた特別な体験が用意されており、アート、情熱、そして「動く美」を祝う場となる。10月31日(金)、パガーニの世界への旅は、最高の自動車が一堂に会するイベント「サンセットGT(Sunset GT)」への参加から始まる。これは、コンクールのメイン展示への前奏曲として位置づけられている。
イベントの頂点となるのは、11月1日(土)に行われる「ウアイラ コーダルンガ スピードスター」の世界初公開である。このモデルはクーペモデルのデザイン言語を自然に受け継ぎつつ、その滑らかなラインは、クルマのフォルムをさらに拡張し、和らげる表現となっている。
このクルマは、パガーニのビスポーク部門である「グランディ・コンプリカツィオーニ(Grandi Complicazioni)」と顧客との直接的な対話を通じて誕生した。そのインスピレーションの源は、1960年代のレースカー群や、イタリアのコーチビルディングの巨匠たちが生み出した時代を超越した形状にある。インテリアは、オートクチュールに触発された専用ファブリックと、卓越した職人技の融合により、その独自のアイデンティティを明確に定義している。
技術面では、軽量かつ高剛性なカーボチタン(Carbo-Titanium)およびカーボトライアックス(Carbo-Triax)製シャシーが、強力なパガーニV12エンジンと組み合わされ、技術と伝統的な生産手法の限界を超越した創造物となっている。アンベール(除幕)後には、パガーニ・スタンドにてプレスカンファレンスが開催され、オラチオ・パガーニ氏自らが登壇し、この新しいプロジェクトの背景にあるストーリーとインスピレーションについて語る予定とのことだ。
圧巻の展示内容。「ゾンダ C12」から「ウトピア」まで25年以上の歴史を辿る
今回のラスベガス・コンクールにおけるパガーニの存在感の中核を成すのは、同ブランドが米国でこれまでに開催した中で最大規模となる圧巻の展示だ。これは、パガーニ・アウトモビリの25年以上にわたる歴史を辿る旅となる。展示では、アトリエの歴史を定義してきた最も象徴的なモデルの数々が並ぶ。
パガーニ・アトリエによる最初の創造物である「ゾンダ C12」、そしてハイパーカーの概念そのものを再定義したゾンダ・シリーズの最終作「ゾンダ アリヴェデルチ」がフィーチャーされる。また、「飛行の美しさ」への二つのトリビュートとして製作されたモデルも揃う。イタリア空軍のアクロバット実演チーム「フレッチェ・トリコローリ」の50周年を祝った「ゾンダ トリコローレ」、そして同60周年を祝った「ウアイラ トリコローレ」である。この2台が米国の公のイベントで初めて同時に展示されることは、特筆すべき点である。
これらと並び、パガーニのサーキット走行に焦点を当てた技術の最も先進的な表現である「イモラ」と、そのオープントップモデル「イモラ ロードスター」もその姿を見せる。ウアイラ・ファミリーからも多数のバージョンが参加し、わずか5台のみが限定生産された「ウアイラ コーダルンガ」や、シンプルさ、軽量さ、そして運転の楽しさが前例のない高みに達したパガーニの物語の「第3幕」こと「ウトピア」も含まれる。
約30年の歴史を刻んできたこれらの輝かしいモデル群と共に、米国中の個人コレクションから集められた選りすぐりのワンオフ(一点物)の創作モデルや特別仕様車も展示され、パガーニのデザイン言語が持つ並外れた多様性と進化を披露することになる。
クライマックスはラスベガス・ストリップでのパレード「ツール・デレガンス」
創業者オラチオ・パガーニ氏は週末を通して会場に滞在し、ラスベガス・コンクールの公式プログラムにも参加する。メインステージではインタビューが予定されており、彼自身の哲学である「アートとサイエンス」や、パガーニ・アウトモビリをデザイン、機械的卓越性、そして技術革新の国際的アイコンへと導いたその歩みについて語られる。彼の参加は、世界で最も情熱的なコミュニティの一つであるとパガーニが評する、米国のパガーニ・コミュニティと直接出会い、祝福するためのユニークな機会を提供するものとなる。
イベントのクライマックスは、最終日の11月2日(日)に訪れる。コンクール参加車両による壮観なパレード「ツール・デレガンス(Tour d’Elegance)」が開催され、集結した40台のパガーニ・ハイパーカーの多くもこれに参加し、ラスベガス・ストリップ沿いを走行する予定だ。パガーニのビジョンを共有し、体現し続ける並外れたコミュニティと共に、この祭典は締めくくられるのである。
【画像23枚】米国史上最大のパガーニ40台が集結。「ウアイラ コーダルンガ スピードスター」から「ゾンダ C12」まで、圧巻の歴史的展示をギャラリーで見る

























