コラム

土屋圭市がランボルギーニ「テメラリオ」を試乗。「サスと波長が合う」専用ポテンザスポーツの真価

ランボルギーニ・テメラリオ専用のブリヂストン・ポテンザスポーツと土屋圭市氏
ランボルギーニ・テメラリオ専用のブリヂストン・ポテンザスポーツ
ランボルギーニ・テメラリオ専用のブリヂストン・ポテンザスポーツ
ランボルギーニ・テメラリオ専用のブリヂストン・ポテンザスポーツ
ランボルギーニ・テメラリオ専用のブリヂストン・ポテンザスポーツと土屋圭市氏
ランボルギーニ・テメラリオ専用のブリヂストン・ポテンザスポーツと土屋圭市氏
ランボルギーニ・テメラリオ専用のブリヂストン・ポテンザスポーツと土屋圭市氏
ランボルギーニ・テメラリオ
ランボルギーニ・テメラリオ
ランボルギーニ・テメラリオ

土屋圭市が感じたテメラリオ×ポテンザの「最適解」

待望の日本上陸を果たしたランボルギーニのHPEV(ハイパフォーマンスEV)「テメラリオ」。最高速度340km/h以上、0-100km/h加速わずか2.7秒という圧倒的なスペックを誇るこのスーパースポーツカーの足元を支えるのが、専用設計されたブリヂストンの「ポテンザスポーツ」だ。

【画像9枚】これが「サスと同じ波長」で動くサイドウォール。テメラリオ専用ポテンザスポーツの細部をチェック

ランボルギーニとのパートナーシップが生んだ専用タイヤ

ブリヂストンはこれまでも「ウラカン ステラート」や「レヴエルト」への新車装着を通じてランボルギーニに貢献しており、2023年からはグローバルでのオフィシャルパートナーに認定されている。今回のテメラリオにおいても単独タイヤサプライヤーとして、専用設計されたポテンザスポーツを納入した。このタイヤはドライ・ウェット両路面でのハンドリング性能や高速走行時のコントロール性を高め、スポーツ性能も向上させることによって車両性能を最大限に引き出すという。そんなタイヤについて、テメラリオを試乗した土屋圭市氏に、その印象をお伺いした。

「サスペンションとタイヤの波長が合っている」

Qブリジストンが専用開発したテメラリオのタイヤはいかがでしたか?

土屋圭市氏(以下、土屋):タイヤの構造というかサイドウォールが、このクルマのサスペンションとちゃんと一緒に動いて波長が合ってるんだろうなっていう感じがしました。ローマで共同開発したということなので、このクルマに合わせているのは当然なんですけども、すごく気持ちいいサスペンションの動きだな、って感じましたね。あと、グリップが良いですよね。ブレーキングにしてもコーナーリングにしても、普通にドライもウェットも良いんだろうな、っていう安心感があります。

Qポテンザスポーツとポテンザレースの2種類ありますが、そこの違いはあるんでしょうか?

土屋:スポーツの方が乗り心地が良いのかな、って思いました。レースにするとアクセルレスポンスが良くなるというか、アクセルのツキが良くなるイメージなので、なんかコンピュータもちょっと違うのかなって思えるような気がしました。

アウトラップから全開! 土屋圭市が感じた「BSの味」

Qブリヂストンタイヤをたくさん乗られてきていると思いますが、共同開発されることによって、ブリジストンの味が生きてるなと思われたところがあったら教えてください。

土屋:前についてたタイヤを知ってるんでね(笑)。1週目が危ういな、という感じがあったんですけど、それと比べるとアウトラップの安心感はありますよね。BSになってちょっと安心感がある。

Qそのアウトラップの安心感っていうのがブリストンの味だということですか?

土屋:そうですね。ブリヂストン全体に安心感があります。こういう気温と路面温度になると、やっぱり1発目のコーナーとか2発目3発目ぐらいまではフロントが来ないので、少し不安になりますよね。そういう意味ではBSの味だなという感じがしますよ。

Qそうですよね。割とすごく熱が入るの早いなっていう感じがしたんですけど。

土屋:でも触ると硬いんですよ。こんなんで大丈夫? ってインストラクターに聞いたら、大丈夫ですっていうので、じゃあ行ってやろう! って思ってね(笑)。1つ目のコーナーからグリップするし、2つ目もちゃんとグリップしたので、全然いけるじゃん、って思いましてね。隣に乗っているインストラクターに、(全開で)行っていい? って聞いたら、全開でお願いします、って言われまして(笑)。なので、1周目から全然不安要素はなかったですね。

ブレーキングで体感する、専用開発ならではの連動性

Qじゃあ逆にその発熱性が良いとして、何ラップもしたらタレないんでしょうか?

土屋:050とか052(アドバン)や、RE71RS(ポテンザ)といったSタイヤと比べちゃうと、やっぱりグリップレベルっていうのは、ドライもウェットも両方兼ねて一般市販されるタイヤなので仕方ないんだけど、でもサーキット走る時はそういうタイヤにするでしょ。で、そういうタイヤって必ずタレるでしょ?

で、おそらくね、これだと5周~10周走っても大きいタレを感じないと思う。3周しか走らせてくれなかったんだけどね(笑)。でもおそらくその3周で、インストラクターに行けって言われたんで、結構イジめたんですけど、そういうハイグリップタイヤよりはタレが少ない感じはしました。

Qブレーキがすごい気持ちよかったんですけど、それってタイヤが起因しているのでしょうか?

土屋:そこはね。先ほども言いましたけど、そのクルマが持ってるホイールベースとトレッドと車重4軸に対してサスペンションが動くでしょ。それに対してサイドウォールが同じ波長で動いてるっていうのはびっくりした。それが、減速にも繋がってるというわけ。ブレーキングの踏力に応じて、サスペンションとタイヤのサイドウォールが同じように沈んで同じ波長で動いてくれるから、だからブレーキにすごい安心感がでるんだと思います。めっちゃブレーキ良いよね。高いクルマだけある(笑)。

でもやっぱり、一番びっくりしたのは、ランボのサスペンションと同じように動いてるっていうことかな。ブリジストンの「ポテンザスポーツ」、ランボ専用に開発したってのはまあ間違いじゃないですね。

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