専用サスに大径タイヤ。こだわりの「4WD」に見る三菱の本気
ベース車の刷新に合わせ、デビューから短期間で新型へ切り替わった三菱「デリカミニ」。外観はキープコンセプトながら、試乗した4WDモデルの中身は劇的に進化していた。専用サスペンションと大径タイヤを与えられ、リフトアップされたその「足」は、悪路走破性だけでなく、驚くほどしなやかな乗り心地を実現していた。290万円超という価格に見合う「いい道具」としての実力を、モータージャーナリスト島下泰久が公道試乗で徹底検証する。
【画像19枚】この“ギア感”がたまらない。黒いスキッドプレートと「やんちゃな瞳」で武装した新型デリカミニの全貌
デビューから2年半で異例の刷新。中身は「別物」へ
ベース車である「eKスペース」のフルモデルチェンジに合わせて、2023年5月のデビューから約2年半という短いスパンで新型に切り替わった三菱「デリカミニ」。パッと見のイメージはヒットとなった先代を踏襲しているが、よくよく見ると内外装も、装備も、走りっぷりも驚くほどの進化を遂げている。

まず外観は、テーマは変わらないながらも一層力強さを増した。ルーフ前端を前に出してフロントウィンドウの角度を立てたフォルムに加えて、三菱いわく“凛々しくやんちゃな瞳”のイメージという半円形のLEDポジションランプの大型化や、車体の下半分をブラックで統一し幅広のスキッドプレートを設けるなどのディテールの作り込みのおかげだろう。全体にデザイン要素はかなり多いが、それもギア感として許せてしまう雰囲気がある。
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