タケオカ、光岡、そして自作車も。愛好家を魅了する「マイクロカー」の世界
埼玉県上尾市のアリオ上尾で開催された「オールジャパンミニカーミーティング2025」。ここには、50cc級の「マイクロカー」約80台が集結した。タケオカや光岡、海外製3輪車など、新旧多彩な小さなクルマたちが並ぶ光景は圧巻だ。スペック競争とは無縁の、愛好家たちの笑顔溢れるディープな世界の模様をレポートする。
【画像55枚】メッサーシュミットから最新EVまで。アリオ上尾に集結した「小さな巨人」たちの全貌を見る
アリオ上尾で開催された「オールジャパンミニカーミーティング」。旧車イベントとの相乗効果
近年は郊外の大型商業施設や道の駅などの駐車場を利用して開催されるヒストリックカー・イベントも増えてきた。イベント主催者にとっては広い敷地を使えること、施設にとっては集客増にもつながるということから、お互いウィン・ウィンの関係になるからだ。今回ご紹介するのも、そんなイベントのひとつ。さる2025年12月7日(日)に埼玉県上尾市の大型ショッピングセンター、アリオ上尾の東駐車場で開催された「オールジャパンミニカーミーティング2025」だ。

アリオ上尾では以前から「昭和平成オールドカー展示会」という旧車イベントが開催されていたが、今回はそのイベントと併催という形で、このオールジャパンミニカーミーティング2025が新たに加わった。
50cc級の一人乗りコミューター。愛好家たちの手づくりによるディープな集い
一口にクルマのイベントといっても、クラシックカーから最新モデル、商用車、改造車、あるいはメイクスや国籍など、そのジャンルは多岐にわたるが、今回開催されたオールジャパンミニカーミーティングとは、その名の通り小さなクルマ限定のミーティング。小さなクルマと言っても、軽自動車ではない。このイベントの主役はさらに小さなマイクロカー、あるいは原付カーとも呼ばれる、一人乗り50cc級のクルマたちだ。

主催するのはALL JAPAN minicar MTG実行委員会で、イベントを取りまとめる水口 雪さんもまた、この世界では知らぬ人もいないほどのミニカー・フリーク。ご自身でも、かつてCQモーターズが販売していた「Q-CAR」やそのプロトタイプなど、貴重な原付カーを多数所有している。
話題の「クロスケ」も登場。国産・輸入・ワンオフ入り乱れる圧巻のラインナップ
そんな熱烈な愛好家たちによるイベントだけに、国産原付四輪ミニカーのメーカーとして有名なタケオカ自動車工芸や、ジャパンモビリティショー2025にも展示された小型EVクロスケなど、話題の最新モデルはもちろん、かつてこの分野を牽引した光岡、1980年代当時に雨後の筍のごとく生まれた今は無き国産原付カー、そしてベスパカーやランブレッタ、メッサーシュミットなど海外メーカーの手がけた3輪車、さらには自作のワンオフ・モデルなども含め、会場にはおよそ80台ものマイクロカーがずらりと展示され、訪れた多くのギャラリーの注目を集めていた。

自動車趣味というと、とかくブランドの知名度、あるいは実用性や性能、価格や品質などの優劣が語られがちだが、ことマイクロカーの世界に関しては、そんな“世間一般のジョーシキ”とは無縁。オールジャパンミニカーミーティングのエントラントたちは皆、小さな子どもが遊園地の乗り物に興味を示すかのごとく小さく可愛い原付カーにハマり、その独自の魅力を存分に味わっている真のクルマ好きであろうことが、その笑顔からも十分に伝わってきた。
ル・ボランWebでは引き続き、会場で注目を集めていたマイクロカーをピックアップしてご紹介していく予定。ぜひお楽しみに!






















































