コラム

ゴルフ4にアウディV8エンジンを搭載? エッセン・ショーで見た「ヤングタイマー」カスタムの奔放と緻密《LE VOLANT LAB》

ゴルフ4にアウディのV8ツインターボエンジン。ボンネット閉まらないと思うな。
毎年派手にカスタムされた日本車を出展するトウフガレージ。なぜか高松ナンバーだったりと謎が多い。
クラブ単位での出展も多く、こちらはサーブクラブ。フルオリジナルの9-3や900など、今となっては貴重な存在。
今でも根強い人気の痛車。日本と国民性が似通っているのか、細部まで丁寧に作り込まれていました。
1989年式フォード・エスコートはどこか懐かしい雰囲気のカスタム。
1989年式フォード・エスコート:エンジンはハイカムなどでチューンされた2Lのツインキャブ仕様ZETECエンジンに換装。
1989年式フォード・エスコート:911GT3の純正シートに変更。ドア内張りもシートに合わせている点がニクい。
1300ETCに参戦するGr.2仕様のレースカーたち。いかにも1980年代って雰囲気。
こちらは初代ポロのGr.2。ATSのホイールがめちゃくちゃ懐かしい。
色々とツッコミどころが多いマーチ。見た目だけスーパーターボ仕様。ハードコアたこ焼きが気になります。
こちらのランチア・テーマはエアサスでシャコタンにしただけじゃなく、エンジン周りにも一通り手が入りミッションはデルタから移植。
初代レガシィは日本ではほとんど見かけないけど、欧州のヒストリックラリーでは人気の車種。
ゴルフ4にアウディのV8ツインターボエンジン。ボンネット閉まらないと思うな。
ヒルクライム仕様のオペル・カデット。ヒルクライムは欧州各地で開催されていて人気の高い競技。
まさかドイツでGX71マークII。街道スタイルなんて単語が通じる時代です。スピードスターのMK-Iが泣かせます。

欧州カスタムの震源地、ドイツ・エッセンモーターショー2025

日本のみならず世界中で大人気のヤングタイマー。自転車の世界でも1990年代~2000年代のOLD MTBが人気を博し中古価格が高騰するなど、クルマやモーターサイクルの世界にとどまらない勢い。ドイツで2025年も11月29日から12月7日に開催されたエッセンモーターショーでも、ドイツ車を中心としたヤングタイマー世代のカスタムカーが多く出展され、来場者の注目を集めていました。アフターパーツメーカーにとってもヤングタイマー世代は重要なマーケット。当時物の復刻なども含めて多くの製品が出展されていました。

【画像14枚】「ハードコアたこ焼き」とは一体? ドイツで独自の進化を遂げる「JDM」と、美しきエンジンスワップの世界

懐かしいだけじゃない。現役マシン顔負けの「戦うヤングタイマー」たち

モータースポーツの世界でもヤングタイマー世代は大人気。「ほぼワークス」同士の争いに先鋭化してしまったニュルブルクリンク24時間レースでもヒストリックレースが併催されていたり、ヒストリックレースのシリーズ戦も開催されています。

エッセンモーターショーの会場にはドイツ、オランダ、ベルギーで開催されている1300ETCというシリーズに参戦する初代フォルクスワーゲン・ポロやオースチン・メトロのGr.2仕様、オペル・カデットのヒルクライム仕様なども展示されていました。派手なエアロで武装したちょっと懐かしい姿は、若い世代の人たちには新鮮に見えるようで常に人だかりができていました。

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フォト=山本佳吾/K. Yamamoto
山本 佳吾

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身長159cm、体重47kgの業界最小フォトグラファー。ラリー取材は内外問わず経験豊富。放浪癖あり、撮り鉄、阪神ファン、プジョー106キチガイ。

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