コラム

なぜ「メルセデス・ベンツのシートは硬い」のか。解剖学と人間工学が導き出した「疲れない」の論理【メルセデス安全原論 02】《LE VOLANT LAB》

室内空間を設計する重要なポイントは人間を最優先すること。写真はSクラス/W140。
疲れないシートや快適な室内の環境安全性によりロングドライブでもメルセデス・ベンツを運転するのが楽しくなる。写真は現行Eクラス/W214。
シートもメルセデス・ベンツは人間工学(エルゴノミクス)だけでなく、生理学、心理学を取り入れ、人間を中心に安全設計している。
メルセデス・ベンツでは、高めのシート位置と広くて優れた視界が安全運転に不可欠だと考えている。写真はSクラス/W223。
室内空間を設計する重要なポイントは人間を最優先すること。写真はSクラス/W140。
室内空間を設計する重要なポイントは人間を最優先すること。写真はSクラス/W140。
室内空間を設計する重要なポイントは人間を最優先すること。写真はSクラス/W140。
室内空間を設計する重要なポイントは人間を最優先すること。写真はCクラス/W202。
室内空間を設計する重要なポイントは人間を最優先すること。写真はSクラス/W220。
解剖学的にドライバーの背中をシートに密着させ、「正しい姿勢」で座ることを最重要視している。
解剖学的にドライバーの背中をシートに密着させ、「正しい姿勢」で座ることを最重要視している。写真はSLKのフロントシート。
メルセデス・ベンツのオーナードライバーとして、また家族がロングドライブで疲れを感じた時には、ぜひもう一度、深く座り直してシートの形状にすんなり身体を預けてみる。その時こそ、メルセデス・ベンツのシート本来の実力が発揮されるのがよく分かる。
乗馬をする人には周知の通り、手綱をぎゅっと握り締めて走っていると手に汗をかく。馬のたてがみで手をさっと拭くと汗がよく取れる。
本来、メルセデス・ベンツのシートは各層の材質が重なり合っても目詰まりを起こさない構造で「呼吸するシート」と呼ばれる。しかも湿気を吸収するヤシの実の繊維を採用。写真はW123。
今では環境の問題からウレタンスポンジでシートが構成されている。写真はW202。
今では環境の問題からウレタンスポンジでシートが構成されている。写真はW202。
シートベンチレーターを装備しファンで除湿(モデルにより異なる)。
メルセデス・ベンツはロングドライブしても疲労が少なく、フレッシュな気分でドライブできる。このことが「メルセデス・ベンツのシートが呼吸」している理由だ。写真はW123。
メルセデス・ベンツはロングドライブしても疲労が少なく、フレッシュな気分でドライブできる。このことが「メルセデス・ベンツのシートが呼吸」している理由だ。写真はW123。
メルセデス・ベンツではドライバーの膝の曲がる角度を120度になるよう設計し、疲れない最もペダルを踏みやすい角度にしている。
メルセデス・ベンツに使われる本革は永年にわたり、温度や湿度の変化にも耐える高い耐久性が要求される。写真は2002年初代のマイバッハ62のリアシート。
メルセデス・ベンツに使われる本革は永年にわたり、温度や湿度の変化にも耐える高い耐久性が要求される。写真は2022年メルセデス・マイバッハ S680 オート・ヴォワチュールのリアシート。
メルセデス・ベンツに使われる本革はスペシャリストによって皮の表面にしわ、傷、虫刺されなどの小さな傷がないかをコンピューターで検査をする。
本革の裁断後は個々の部位を互いに「手で縫い合わせ」、立体的に仕上げる。
こだわりの自分仕様にするためシートと同色のナッパレザーのステアリングに仕立て上げることが可能。写真は「MANUFAKTURプログラム」でハンドルをハンドメイドで作業中。
本革の耐久テスト:人の乗り降りを想定して、機械で「約3kgの力」をかけて「8000回」こする。
他の機械は人が数年間シートの端に座ったのを想定し「10万回圧力」をかける。
オートマチック・クライメートコントロールは一定の温度に設定すると自動的にその温度を維持する。写真はオートマチック・クライメートコントロールの冷暖房流風の換気システム。写真はSクラス/W220。
冬のドライブで助かるのがシートヒーターである。座面や背もたれから体を温めてくれるので、オートマチック・クライメートコントロールがクルマ全体を暖めるより先に身体の冷えを取り除いてくれる。写真はシートヒーターの作動テスト。

2 環境安全性:楽で疲労を予防する安全性

メルセデス・ベンツの安全性に関する揺るぎない設計思想と技術の系譜を紹介する本連載。今回は、「疲れないシート」や快適な室内の環境安全性を解説する。環境安全性とは、クルマを運転するのが楽しいようにすることである。同時に疲労を予防するため、下記の通り設計されている。
・快適な室内寸法設計
・正しい人間工学に従ったシート設計
・十分な換気と快適な室内

【画像28枚】W123、W140から最新マイバッハまで。「疲れない」を形にした歴代メルセデスのインテリア詳細

95%の男性」と「5%の女性」を守る。人間中心の室内空間設計

室内空間の寸法の中心は何といってもやや高めにセットしたシート。メルセデス・ベンツでは、この高めのシート位置と広くて優れた視界が安全運転に不可欠だと考えている。

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フォト=メルセデス・ベンツAG、妻谷コレクション

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