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3Dプリントされた「プラチナ」の輝き。ベントレー「バトゥール・コンバーチブル」が拓くビスポークの新境地

ベントレー・バトゥール・コンバーチブル #4

「キュレーションの芸術」の極致。オーナーの情熱が生んだ世界に1台のオープンGT

ベントレーのビスポーク部門マリナーは2026年1月15日、、限定16台の「バトゥール・コンバーチブル」の4台目となる車両を公開した。オーナーのソニア・ブレスローさんとの共創によって生まれたこの車両は、「THE POWER OF FOUR(4つの力)」というテーマを掲げている。これは、ベントレーとして「初」となる4つの革新的な仕様が盛り込まれていることを意味し、顧客の想像力とマリナーの技術力が融合した「キュレーションの芸術」の極致を示すものである。この、世界に1台のオープン・グランドツアラーの詳細をお届けしよう。

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マリナーの技術と顧客の想像力が共鳴する。「4つの初」が意味するもの

今回の「バトゥール・コンバーチブル #4」最大の特徴である「4つの力」とは、マリナーが顧客との共創を通じて実現した、以下の4つの新たな可能性を指している。すなわち、顧客独自のカラーを使用した初の3トーン配色、初のカラーマッチングされたビスポーク・ルーフカラー、初のクライアント・デザインによるアニメーション・ウェルカムランプ、そしてベントレー初となる3Dプリント・プラチナ(白金)の採用である。

これら4つの要素は単なる装備のリストではなく、オーナーであるブレスローさんの「他とは違うものを作りたい」という情熱と、それに応えたマリナーの技術力の結晶だ。彼女は自身のカーコレクションにおいて、カラーや素材の美しい調和を重視し、細部に至るまで徹底的にこだわり抜いた仕様を決定した。その結果、この車両はマリナー・コーチビルド史上、最もラグジュアリーなコミッションの一つとして完成したのである。

「ブレスロー・ブルー」のトリコロール。開閉を問わず完結する色彩の調和

「4つの力」のうちの2つは、その美しいエクステリアに表れている。まず1つ目が、顧客の依頼色を用いた初の3トーン配色だ。バトゥールの象徴的な「エンドレス・ボンネット」のデザインを強調するため、6mmの光沢あるシルバーのファインラインが施され、ボディ全体が洗練されたトリコロール(3色)で構成されている。メインとなる上部には「ブレスロー・ブルー」が採用され、下部のボディカラーに合わせて「ミッドナイト・ブレスロー・ブルー」のピンストライプがボンネットに走る。

そして2つ目の力が、初のカラーマッチングされたルーフである。通常、ソフトトップのルーフカラーは既成の選択肢に限られることが多いが、今回は上部のボディカラーである「ブレスロー・ブルー」に合わせてルーフキャンバスを完全に調色。これにより、ルーフを閉じている時でもボディとの一体感が損なわれず、開けた際には同じく絶妙な色合いで仕上げられたエアブリッジが現れるという、完璧な色彩の調和が実現した。足元やドアミラーにもアクセントカラーが配され、チタン製エキゾーストフィニッシャーと共に、オーナーの美的感覚を雄弁に物語っている。

足元に刻まれる「光の署名」と、指先に伝わる「白金」の重厚感

キャビン内部には、残る2つの力が秘められている。3つ目の力は、車両に乗り込む瞬間に現れる。ドアを開くと、アニメーション・ウェルカムランプが足元を照らすが、ここには顧客自身がデザインした手書きの文字が投影されるのだ。41万5800個もの微細なミラーを制御し、光の形を彫刻するように映し出すこの機能は、オーナーの名前を刻むという究極のパーソナライゼーションであり、車両への愛着を深める演出となっている。

最後の4つ目の力は、素材への挑戦だ。ベントレーとして初めて、3Dプリント技術を用いたプラチナ(白金)が採用された。ステアリングホイールのトップセンターマーカーと、空調の吹き出し口を操作するオルガンストップがこの貴金属で製作されており、従来のクロームやステンレスとは一線を画す、深みのある輝きと重厚感を放っている。これは、伝統的なエンジンスピン仕上げのアルミニウム製フェイシアと対比を成し、クラシックな職人技と最先端の製造技術が共存するマリナーならではの空間を作り上げている。

心臓部に宿るW12の咆哮。「一生の宝物」として継承される傑作

これらの「4つの力」に加え、心臓部にはベントレーの象徴である6.0L W12エンジンが搭載されている。最高出力740psを誇るこの手組みのツインターボユニットは、内燃機関の集大成とも言えるパワートレインであり、圧倒的なパフォーマンスを保証する。

「バトゥールのようなクルマを手に入れたら、生きている間に手放すつもりはありません。これは私の一生の宝物(forever car)です」と語るブレスローさん。彼女の言葉通り、バトゥール・コンバーチブル #4は、単なる移動手段を超えた芸術作品として完成した。「4つの力」によってビスポークの限界を押し広げたこの一台は、ベントレーの歴史において、そしてオーナーの人生において、永遠に色褪せない輝きを放ち続けることだろう。

【ル・ボラン編集部より】

マリナーが具現化した「4つの力」は、確かにビスポークの新たな地平を切り拓いた。だが、ル・ボランとして真に胸を打たれるのは、このクルマが内包する幸福な「矛盾」にある。未来的なデザイン言語や3Dプリントといった最新技術を纏いつつ、その心臓部には消えゆく傑作、W12エンジンが濃厚な鼓動を刻んでいるからだ。オーナーが語る「一生の宝物」という言葉の真意は、単なる希少性にあるのではない。それは、内燃機関の集大成と次世代の美学が交錯する、歴史的な分水嶺を手にする重みにあるはずだ。

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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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