時代の情熱を忘れられない方へ、最高の贈り物
2025年11月に当サイトでご紹介した「シンガー DLS」のモデルカー(ミニチュアカー)に引き続き、日本を代表する精密モデルカー・マニファクチャラー、東京・青山の「メイクアップ」が手掛ける「アイドロン」1/18スケール・モデル新作をご覧に入れたい。車種は「ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4 2022」。撮影はモデルカー撮影の第一人者、写真家の服部佳洋氏にお願いした。
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実車の「新世代カウンタック」について
新世代のカウンタック「LPI 800-4」は、1971年ジュネーブショーでのカウンタックのデビューから50周年を記念し、カウンタックの起源である「LP500プロトティーポ」をオマージュ、2021年8月13日に米国のモントレー・カーウィークのイベント「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」で初お披露目された。僅か112台限定生産のハイブリッド・スーパーカーだ。
カーボンファイバー製モノコックにアルミ製前後サブフレームを組み合わせたシャシー構成は同社初のハイブリッドカー「シアン FKP37」を踏襲、縦置きされた自然吸気6.5L V型12気筒エンジンと電気モーターによる合計出力は602kW(814ps)/8500rpmに達し、720Nm(73.4kg-m)/6750rpmという強大なトルクで4輪が路面を蹴るという弩級のパフォーマンスが発揮される。
肝心のデザインだが、50年前にベルトーネ時代のマルチェロ・ガンディーニが成し遂げた革新的偉業をオマージュする責務を請け負ったのは、ミィティア・ボルケルト。上に跳ね上がるシザードア、スリットが刻まれたフロントグリル、ルーフのペリスコープ(バックミラー)、ボディサイドの巨大なNACAダクト風インテークなど、エクステリアの随所にカウンタックを名乗るに相応しい、象徴的なディテールが巧みに組み込まれている。
デザイン・スタディが完了した時点で、ボルケルトは新しいカウンタックのスケール・モデルを携えてガンディーニ宅を訪問、大先輩から肯定的な感想を得られたそうである。
アイドロン1/18のディテール
さてメイクアップ社「アイドロン」1/18スケール・モデル本製品の「カウンタック LPI 800-4」を観察していこう。
モデル化に当たっては、ランボルギーニ社から提供を受けた実車データをモデルカー用にアレンジして原型を設計、ボディのプロポーションは実車を忠実にトレースし、意図的なディフォルメを徹底回避するのがメイクアップ流だが、単純にスケールダウンすると、プレスラインの抑揚や面のアールなどが視認できなくなるというジレンマもある。そのせめぎ合いの中で、今回も最適解が引き出されたようで、服部氏撮影による画像で見る限り、全く実車にしか見えない。
上述した以外でも、明らかに初代カウンタックをオマージュした形状のテールライト・ハウジングの彫り込みの深さや、実車のパーツ構成を検証して、それに倣った構成を採った灯火類も実車そのものの表情を見せている。
また、エンジンフード中央部の透明ルーバーから覗く部位に関しては車体内部も実車のデータをベースに設計しているので、ディテールは無論、例えばシートやステアリングのサイズ感に至るまで正確なバランスで表現されている。車好きなら自然と気になるウィンドウの透明度や車高などのスタンスについても、隙のない仕上げが施されている。まさに完璧だ。
かつてのスーパーカー少年達も今や半世紀を生きた御仁が大半だろう。夢を手にした者、志半ばの者、たとえ今どんなステージにいたとしても、あの時代の情熱を忘れられない向きには、是非手に取ってみて頂きたい1台である。
ボディカラーは5色が用意されている。入手ご希望の向きは、同社サイトをチェックなさるか、同社に直接お問い合わせ頂きたい。

















