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ジムニー譲りの技術を4WDに注入。スズキ新型「キャリイ」発売、“遊び”のカスタムも充実

シャープな外観にゆとりの室内

スズキは、軽トラック 「キャリイ」、「スーパーキャリイ」、「スーパーキャリイ特別仕様車 Xリミテッド」、「キャリイ特装車」を一部仕様変更して、2026年1月23日に発売した。この変更は2025年12月19日に発表されていたもので、希望小売価格(税込)はキャリイが1,172,600~1,581,800円、スーパーキャリイが1,291,400~1,800,700円。

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コンセプトは「仕事にも遊びにも多様に使える相棒」

今回の一部仕様変更は、「キャリイ」シリーズ全車でフロントの外観デザインを刷新するとともに、デジタルメーターディスプレイやスマートフォントレー、助手席カップホルダーなどを新たに採用し、機能性と収納性の進化を目指したのが特徴。OEM先の日産クリッパートラック(同日発売)と歩を合わせたものとなるが、当然ながら製品ラインナップはキャリイの方が充実を見せている。

まずフロントマスクのデザイン変更は、これまでは縦長だったヘッドライトを横長の鋭い形状に改め、シャープな表情としたもの。全グレードにLEDヘッドライトが採用されたのも特筆すべきポイントだ。また外観の範疇に含まれる変更としては、荷台側面の足かけ穴を大きく改め、長靴でもしっかりと足を掛けられるようになったという。

インテリアでは収納スペースの増加が目立つところで、インストセンタートレイを新設定したほか、助手席用のドリンクホルダー、メータークラスター横のポケット(電子タバコが入れられる)などを設置。USB電源ソケット(Type-A/Type-C)も追加され、日常の利便性向上を目指している。

また、メーターディスプレイをデジタルメーターに変更したほか、8インチディスプレイ対応のインパネ・センターガーニッシュ(ピアノブラック)を装備。ドライバーの上半身全体をサポートすることで快適性と安全性を高めるという、ヘッドレスト一体型シートも採用された。

安全機能の面では、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ(DSBSⅡ)」を採用し、パーキングセンサー(フロント・リヤ)やLED ヘッドランプを全車標準装備とするなど、機能の拡充が図られている。赤信号や道路標識の検知、低速時の衝突被害軽減ブレーキといった機能も盛り込まれた。

また、ぬかるみ脱出アシスト機能をデフロック付車にも追加し、ぬかるみからの脱出性能を一層高めたとのこと。これには5速MTの4WD車も含まれており、オフロード車としての性能を一層向上させたと言ってもよい(ジムニー由来の技術の導入という側面がある)だろう。その他、「キャリイ特装車」には、清掃ダンプの4WDに4ATの設定が追加されている。

スーパーキャリイならではの充実装備

スーパーキャリイはキャリイのキャビンを後方へ延長するとともにハイルーフ化したもので、従来よりラインナップされていたが、今回の変更により、外観ではフロントグリルがブラック仕上げとなった。

インテリアでは、左右シートともにリクライニングが可能、かつ運転席の前後スライド量が標準のキャリイより大きく、また助手席のスライドも可能となっているのが違いだ。助手席シートは、前方へ倒した際に現れるシートバック背面をテーブルとして使うこともできるよう設計。ここにはタブレットを立てることもできるよう配慮されている。内装色は黒とグレーのニアトーン・コーディネートとなっており、この点もキャリイとは異なる。

キャビンが後方へ延長されていることで、ルックス的にはショートベッドになって見えるが、キャビン背面の荷室にあたるスペースは窪ませてあり、ここに先端を収めることで、通常のキャリイ同様の長尺の荷物を載せることも可能となっている。

特別仕様車として用意されているスーパーキャリイXリミテッドは、各部をカスタム調にアレンジしたもの。東京オートサロンで発表されたコンセプトカーと同じサイドおよびリアグラフィックが特徴だ(ブロックタイヤがモチーフ)。フロントマスクは通常のスーパーキャリイよりブラックアウト部分が大きくなっており、エンブレムはCIマークではなく「SUZUKI」のバラ文字が入る。メタリックブラックの専用ホイールもタフなイメージを強調している。

スーパーキャリイ向けカスタムパーツ「ハードカーゴ」製品も発売

このスーパーキャリイ向けに、軽トラックカスタムパーツとして人気を集める「HARD CARGO(ハードカーゴ)」製品をスズキ推奨用品「スズキセレクトプラス用品」として設定、こちらも同日、全国のスズキ販売店で発売した。

今回発売のハードカーゴ製品(「ルーフラック」や「マッドフラップ」などの機能・加飾用品)は、「仕事×遊び」をコンセプトに、ハードカーゴ株式会社が開発した商品である。またそのコンセプトをもとに、東京オートサロン2026のスズキ・ブースで参考出品した「SUPER CARRY WORK & PLAY PRO」にも装着され、好評を博したとのこと。

東京オートサロン2026参考出品車「SUPER CARRY WORK & PLAY PRO」

「スズキセレクトプラス用品」は、純正用品だけではカバーしきれない、幅広い要望に応えるため、市販品の中から厳選しスズキの商物流を通じて提供するアクセサリーブランドだ。今後もサプライヤー各社との連携を強化し、ラインアップを順次拡充していくという。

【ル・ボラン編集部より】

日本の物流を支える黒子が、遊びの相棒へと進化した。新型キャリイ、特にスーパーキャリイの変貌は、軽トラが単なる作業車から「ギア」へと昇華したことを如実に物語る。鋭い眼光のLEDやデジタルメーターは現代的だが、真価はジムニー譲りの悪路走破性や、ハードカーゴとの連携に見る「遊び心」の実装にある。実直な道具としての機能を一切損なわず、それでいて趣味人の琴線に触れる演出を加えるスズキの手腕は、相変わらず巧みであり、憎いほどだ。

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LE VOLANT web編集部

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