ニュース&トピックス

マセラティ、世界に1台の「MCプーラ・チェロ フローズンマグマ」発表。サンモリッツで魅せた“氷と炎”の融合

マセラティ・MCプーラ・チェロ フローズンマグマ
マセラティ・MCプーラ・チェロ フローズンマグマ
マセラティ・MCプーラ・チェロ フローズンマグマ
マセラティ・MCプーラ・チェロ フローズンマグマ
マセラティ・MCプーラ・チェロ フローズンマグマ
マセラティ・MCプーラ・チェロ フローズンマグマ
マセラティ・MCプーラ・チェロ フローズンマグマ
マセラティ・MCプーラ・チェロ フローズンマグマ

厳寒の銀世界に解き放たれた灼熱の魂。マセラティが提示する「ビスポーク」の新たな頂点

マセラティは2026年1月30日、スイス・サンモリッツの凍結湖で開催された冬の祭典「The I.C.E.」において、一台の特別なモデルを公開した。「MCプーラ・チェロ フローズンマグマ(MCPURA Cielo FROZEN MAGMA)」と名付けられたこの車両は、同社のビスポークプログラムが生み出した世界に一台だけのワンオフモデルである。厳寒の銀世界と、内に秘めた情熱的なエネルギーの融合を表現したその姿は、集まった富裕層や愛好家の視線を釘付けにした。

【画像7枚】極上のアルカンターラと“幻”の塗装。マセラティの特注工房が仕立てた「フローズンマグマ」の細部を見る

静寂を切り裂く「フローズンマグマ」の美学。凍てつく湖面と深淵なる熱情のコントラスト

この「MCプーラ・チェロ フローズンマグマ」のデザインテーマは、その名の通り「氷」と「マグマ」の対比にある。サンモリッツの凍った湖面の下に眠る灼熱の魂を表現しており、絶対的な冷たさと炎が融合して純粋なエネルギーへと昇華する様を描き出している。

エクステリアで最も目を引くのは、「Ai Aqua Rainbow(アイ・アクア・レインボー)」と呼ばれる特別なボディカラーだ。この虹色の輝きを放つ塗装は、光の当たり方によって色調を変化させ、氷河の透明な表面を想起させる。この冷ややかなベースカラーに対し、鮮烈なコントラストを生み出しているのが、ボディ各所に配されたグロスオレンジのアクセントである。「ドリームライン」と呼ばれるカラーリングや、トノカバー上のトライデント、バッジ類にオレンジが採用され、雪景色の中で力強い存在感を放っている。

足元には、20インチの「サイクロニック」グロスブラックホイールが装着され、ここでもオレンジのブレーキキャリパーとホイールハブキャップが強烈な個性を主張する。インテリアも同様の緊張感を湛えており、ブラックのアルカンターラを基調に、レーザー加工されたシェブロン(山形)模様やオレンジのステッチが施された。ヘッドレストにはトライデントが刺繍され、室内全体に視覚的な統一感をもたらしている。さらに、カーボンファイバートリムには「Maserati Fuoriserie – THE I.C.E. 2026 – ONE OF ONE」と刻まれた専用バッジが配され、この車両が唯一無二の存在であることを証明している。

MCプーラ・チェロ」が秘める純粋な暴力性。官能的なドライビングを支えるネットゥーノ・エンジン

この特別なモデルのベースとなっているのは、マセラティが2025年7月に発表したスーパースポーツカー「MCプーラ(MCPURA)」のオープンモデル「チェロ(Cielo)」である。MCプーラは、ブランドの新時代を切り開いた「MC20」の正統進化形として登場し、その名はイタリア語で「純粋」を意味する。

心臓部には、F1由来のプレチャンバー技術を採用した3.0L V6ツインターボエンジン「ネットゥーノ」を搭載。最高出力630ps、最大トルク720Nmという圧倒的なパワーを誇り、軽量なカーボンファイバー製ボディと組み合わせることで、官能的なドライビング体験を提供する。0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は325km/hに達し、マセラティのパフォーマンスDNAを純粋に体現したモデルと言える。今回の「フローズンマグマ」においても、この強力なパワートレインは健在であり、さらにカーボンセラミックブレーキやサスペンションリフターなどのオプション装備も充実している。

歴史と未来が交錯する「ボッテガ」。トライデント100周年に贈る、唯一無二のアートピース

本作を生み出したのは、マセラティのカスタマイズ部門「マセラティ・フォーリセリエ(Maserati Fuoriserie)」のさらに奥深くに位置するプログラム、「ボッテガ・フォーリセリエ(BOTTEGA FUORISERIE)」である。

2025年11月にアルファ・ロメオと共に始動したこの新部門は、単なる色や素材の変更にとどまらず、顧客の夢を形にするための「特注工房(ボッテガ)」として機能する。従来の量産車向けカスタマイズに加え、ワンオフモデルの製作やクラシックカーのレストア、レース活動までを統合した戦略的な組織であり、マセラティの歴史とクラフトマンシップ、そして未来へのビジョンを融合させる役割を担っている。

マセラティCOOのサント・フィチリ氏は、「MCプーラ・チェロ フローズンマグマ」について、「クルマという形を作る前に、感情を形にしている」と語る。サンモリッツという特別な場所との対話から生まれたこの一台は、まさに「ボッテガ」の理念である、アートとパフォーマンスの融合を象徴する作品と言えるだろう。

2026年は、マセラティにとって「トライデント(三叉の矛)」ロゴの誕生と、伝説的なレーシングカー「ティーポ26」のデビューから100周年を迎える記念すべき年である。この歴史的な節目に登場した「フローズンマグマ」は、マセラティが過去の栄光を継承しつつ、ビスポークという新たなラグジュアリーの頂点へと邁進する姿勢を明確に示している。

【ル・ボラン編集部より】

MC20の系譜を継ぐMCプーラだが、この「フローズンマグマ」が放つオーラは、単なる高性能オープンカーの枠を超えている。ネットゥーノ・エンジンの猛々しい鼓動を内包しつつ、氷雪に溶け込むような静謐な佇まいは、相反する要素を高度に止揚させるマセラティならではの流儀だ。「ボッテガ」による大胆な配色は、乗り手を選ぶかもしれない。だが、100周年の節目にこれほど濃密な物語を提示できるブランド力こそ、彼らの真価そのものである。正直、この美学を御せるオーナーが羨ましい。

【画像7枚】極上のアルカンターラと“幻”の塗装。マセラティの特注工房が仕立てた「フローズンマグマ」の細部を見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。

注目の記事
注目の記事

RANKING