自動車大国ドイツの現場で見た、日本車への”強烈なリスペクト”
「ドイツには魅力的なスポーツカーがたくさんあって羨ましいね」
ニュルブルクリンクでともに戦うチームのメカニックに、そんな本音をこぼしたことがある。
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アウトバーンを走れば、BMWやポルシェが当たり前の顔でワインディングを駆け抜け、追い越し車線ではアウディやAMGがパッシングを浴びせながら猛然と迫ってくる。そんな光景を日常にしている国なのだから、どう考えてもスポーツカー天国はドイツだろう、と疑いもしなかった。ところが彼は、意外そうに首を振った。
「いや、日本こそスポーツカー天国じゃないか。僕らは日本に憧れているんだ」
そう言って、肩の高さまで両手を広げ、少し大袈裟な仕草で笑った。その反応に、今度はこちらが驚かされた。僕が羨ましいと感じていたのは、アウトバーンという舞台があることだった。速度無制限区間で、超高性能モデルが本気のスピードを解き放つ。ポルシェやBMWが縦横無尽に駆け抜け、ミラーの向こうからはAMGやアウディが迫る。そんな世界が当たり前に存在している。これを羨ましいと思わないクルマ好きはいない。しかし彼の言い分を聞くと、なるほどと頷ける部分もあった。
「フェアレディZがあって、ロードスターがあって、GT-Rがあるじゃないか」
そう言われて、灯台下暗しという言葉が頭に浮かんだ。ドイツ車は高性能という先入観が強すぎて、自国の宝に気づいていなかったのかもしれない。確かに、日本にも世界に誇れるスポーツカーは数多く存在する。
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