ミニバンでも「駆けぬける歓び」を妥協しない
長年囁かれていたBMWによる高級ミニバン市場への参入が、いよいよ現実味を帯びてきた。BMWは2027年までに40車種もの新型車やフェイスリフトモデルの投入を予定しており、その多くに次世代の「ノイエ・クラッセ」のスタイリングとテクノロジーが採用される見込みだ。
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高級ミニバン市場の世界的ブームとライバルの動向
現在、日本市場において高級ミニバンは確固たる大人気ジャンルとして定着しており、中国市場でも急成長を遂げている。このブームの波は、今後欧州へと波及していくと予想されている。
ドイツのプレミアムブランド御三家のなかでは、これまでメルセデス・ベンツがVクラスの後継となる「VLE」を3月10日に発表しており、日本市場への導入も濃厚視されている。ここにBMWが参入を果たせば、市場の勢力図は劇的に変化するだろう。
スポーティさとラグジュアリーの融合
今回、著名なCGデザイナーであるSugar Chow氏が制作した予想CGが公開され、ファンや批評家の間で瞬く間に大きな反響を呼んでいる。サイズ感は、現在BMWがラインナップする唯一のコンパクトミニバンである「2シリーズ アクティブツアラー」と比較して、明らかに大型化され、ラグジュアリーなオーラを放っている。またフロントデザインでは、 新型「BMW iX3」からの強い影響が伺え、スリムなLEDヘッドライトと細いキドニーグリルが配置されている。一方サイド&リアビューは、彫刻的なフェンダー、大型のスライドドア、そして長いホイールベースが特徴的で、バンパーグラフィックや細長いテールランプ、ルーフスポイラーも含め、BMW特有のシャープで控えめなデザイン言語に沿ってまとめられている。
最大の武器は「駆けぬける歓び」
国産のトヨタ「アルファード」や日産「エルグランド」、メルセデス・ベンツ「Vクラス」と同様にファミリー向けをコンセプトとしながらも、BMWのミニバンを決定づける最大の違いは「スポーティさ」にある。引き締まったプロポーションや大径ホイールが視覚的なアスレチック感を演出し、BMWのDNAである「駆けぬける歓び」をミニバンにも継承する可能性が高い。室内空間については、6人乗りまたは7人乗りの3列シートレイアウトが想定されている。
さらに期待が高まるのはそのパワートレインだ。内燃機関には、滑らかな3.0L直列6気筒ガソリンエンジンの搭載が実現すれば、まさにBMWの真骨頂といえる魅力的な一台となる。一方 第6世代のeDriveテクノロジーや大容量バッテリーパック、4つのスーパーブレーンの採用により、理論上、航続距離とパフォーマンスの高度な融合が期待される。
単なる快適性重視の移動空間にとどまらず、真に「運転を楽しめる車」へのチューニングが期待されるBMWの次なる一手から、目が離せない。
【ル・ボラン編集部より】
高級ミニバンという実用主義の極致と、BMWの神髄である「駆けぬける歓び」は本質的に相反する要素だ。だが、彼らが単なる快適な移動空間で妥協するはずもない。2シリーズ・アクティブツアラーで証明した、生活臭を排する骨太なシャシー性能の延長線上に本作は位置づけられる。直列6気筒の官能性と次世代eDrive技術を内包するノイエ・クラッセのアーキテクチャは、ミニバン特有の重鈍さをどう打ち消し、ドライバー主役の空間へと昇華させるのか。実用性に宿るスポーツ性という、大いなる飛躍に期待したい。
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