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VW新型SUV「ID.クロス」発表。約513万円の最新EVが示す“いつものVW”への原点回帰

フォルクスワーゲン、2万8000ユーロの新型EVコンパクトSUV「ID. Cross」を発表。2026年秋に欧州発売へ

独フォルクスワーゲンは2026年3月16日、新たな電動コンパクトSUVのプレビューモデル「ID. Cross(ID.クロス)」を発表した。欧州市場では2026年秋からの発売が予定されており、開始価格は約2万8000ユーロ(約513万円)に設定される見込みだ。日常の使い勝手とファーストクラスの電動モビリティ体験を両立させつつ、手の届きやすい価格を実現した5人乗りの戦略的モデルとなっている。現在、アムステルダムの街角では特徴的なカモフラージュ柄をまとったテスト車両の姿が確認されている。

【画像33枚】印象的なカモフラージュ・ラッピング!アムステルダムを走る新型「ID. Cross」の全貌

新デザイン言語「ピュア・ポジティブ」を採用した内外装

エクステリアには、フォルクスワーゲンの新たなデザイン言語である「ピュア・ポジティブ」が採用されている。クリアなキャラクターラインとバランスの取れたプロポーションによって高品質なルックスを実現しており、意図的に控えめでありながらも堂々とした存在感を放つスタイリングが特徴だ。

インテリアは静けさと明快さをテーマにデザインされており、使われている素材や組み付けの品質はワンランク上の車格を思わせる仕上がりとなっている。5人が快適に過ごせる居住空間と効率的なスペース設計に加え、直感的に操作できる物理ボタンや大型のディスプレイを配置することで、全体として非常に質感の高いキャビン空間を作り上げている。

多彩なニーズに応える3種類の出力と2つのバッテリー

パワートレインは、ユーザーの幅広い用途に合わせて柔軟なラインナップが用意される。モーターの最高出力は85kW、99kW、155kWの3段階が設定され、これに容量37kWhまたは52kWh(いずれもネット値)の駆動用バッテリーが組み合わされる。これにより、日常の近距離移動が中心の都市部での利用から、郊外への定期的なロングドライブまで、あらゆるライフスタイルをカバーすることが可能だ。

充電性能についても実用性を重視した設計となっており、標準バッテリー搭載車で最大90kWの直流(DC)急速充電に対応する。さらに大容量バッテリー搭載モデルであれば最大105kWの急速充電が可能であり、将来を見据えた十分な充電スペックを備えている。また、最新の運転支援システムも搭載されており、長距離移動時でもドライバーの疲労を軽減し、高いレベルの快適性をサポートする。

手頃な価格で高い競争力を持つエントリーEV

新型ID. Crossは、取り回しの良いコンパクトなボディサイズに、最新のテクノロジーと充実した運転支援システムを詰め込んだ野心的なモデルだ。ワンランク上の素材を用いた高い質感や、乗員がゆったりとくつろげる広い室内空間を備えながらも、約2万8000ユーロという戦略的なエントリー価格を実現している。

今回公開された車両は量産モデルに近いコンセプトカーであり、正式な市販化はまだ少し先となる。しかしながら、その魅力的なコストパフォーマンスの高さは、今後ますます激化する欧州の電動コンパクトSUV市場において、フォルクスワーゲンの存在感をさらに高める強力なモデルとなるだろう。

【ル・ボラン編集部より】

2万8000ユーロという価格以上に注目すべきは「物理ボタン」の復権だ。ID.シリーズ初期の過度なデジタル偏重からの回帰は、最近のID.ポロ等にも通じるVWの明確な自省と成熟の証である。新デザイン「ピュア・ポジティブ」が示す控えめな佇まいは、良質な実用車に徹してきたゴルフの系譜そのもの。最新の電動化技術に、ドライバーの意思に忠実な「いつものVW」らしいアナログな安心感を共存させた点に、彼らの見識が見て取れる。これこそが欧州市場を生き抜く最適解なのだろう。

【画像33枚】印象的なカモフラージュ・ラッピング!アムステルダムを走る新型「ID. Cross」の全貌

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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