コラム

艶やかなファストバックか、凛としたセダンか。マツダ3「XDドライブエディション」の極致【マツダ最新ディーゼル完全解剖】

マツダ3 ファストバック XDドライブエディション
マツダ3 セダン XDドライブエディション(左)と、マツダ3 ファストバック XDドライブエディション(右)。
マツダ3 ファストバック XDドライブエディション
マツダ3 ファストバック XDドライブエディション:XD系のエントリーグレードとなるSパッケージに対して、ステアリングシフトスイッチやステアリングヒーターが装備されるドライブエディション。CX-30と同じく、センターディスプレイでアップル・カープレイとアンドロイド・オートのタッチパネル操作が可能に(20SとXDのSパッケージを除く)。
マツダ3 ファストバック XDドライブエディション:ファストバックのドライブエディションは、ブラックのスムースレザーシートが標準。オプションでバーガンディ(レッド)のレザーシートを選ぶことが可能で、その場合はインパネも同色となる。スポーティなブラックとは違ったアバンギャルドな仕立てだ。
マツダ3 ファストバック XDドライブエディション:後席もフロントシートと同様のカラー設定。流麗なスタイルが与えられているだけに、ヘッドクリアランスは一般的なハッチバックよりも狭い印象だが、居住性は十分以上で不快感はない。
マツダ3 ファストバック XDドライブエディション:ルーフからリアゲートにかけてなだらかに傾斜したスタイルがマツダ3ファストバックの大きな特徴。そのためラゲッジスペースは多少犠牲になっているが、日常使いに問題はない。6:4分割の後席を倒せば大きな荷物も積載できる。
マツダ3 ファストバック XDドライブエディション:CX-30と同じ1.8L直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジンを搭載。今回、CX-30で燃費改善の改良が施されたことがアナウンスされているが、マツダ3ではすでに先行して導入済みで、燃焼制御の最適化が図られているのはCX-30と同様だ。
マツダ3 セダン XDドライブエディション:ホイールやドアミラー、シグネチャーウイングをブラックで統一し、スポーティで引き締まったスタイルとしているのは、ほかのドライブエディションと同様。
マツダ3 セダン XDドライブエディション:ファストバックと同じで、マツダコネクトの操作性が向上した運転席まわり。セダンのドライブエディションはブラック内装のみの設定となる。また、ステアリングヒーターや360°ビュー・モニターなどがSパッケージから追加される装備で、操作性、快適性、安全性がより高まっている。
マツダ3 セダン XDドライブエディション:ドライブエディションの特徴となるスムースレザーシートだが、セダンはブラックのみ。運転席のパワーシートや運転席&助手席のシートヒーターが追加装備される点も見逃せない(ファストバックも同様)。
マツダ3 セダン XDドライブエディション:後席の快適性や居住性は高レベル。このサイズのセダンが少なくなっているだけに、存在価値は高い。シートは前席同様、ブラックのスムースレザーで、上質な室内空間を演出している。
マツダ3 セダン XDドライブエディション:独立したトランクを持つ正統派セダン。トランクルームはボディサイズやスタイルからすれば十分な広さを確保。後席は6:4分割でシートバックを倒すことが可能。
マツダ3 ファストバック XDドライブエディション

独自の造形美と実用域の洗練。Cセグメントの常識を覆す「XDドライブエディション」の真価

「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」に輝いたMAZDA3(マツダ3)。マツダの美意識を凝縮したその造形は、一切色褪せることなく、世界のベンチマークを凌駕する個性を放つ。五感を満たすドライビング・パートナーとしての真価を解き明かす。

【画像13枚】漆黒のスムースレザーと進化した10.25インチ画面。マツダ3「XDドライブエディション」の上質な室内空間を写真で紐解く

欧州の強豪を震撼させた「引き算の美学」。今なお色褪せないプロポーション

マツダが掲げる「魂動デザイン」という哲学を、最もタイトかつエレガントな形で具現化したのがマツダ3だ。フォルクスワーゲン・ゴルフやプジョー308など、欧州の強豪がひしめくCセグメントのハッチバック。すでにデザインの成熟度が進んだカテゴリーで、見事にその殻を破ってきた衝撃は世界を驚かせた。

マツダ3 セダン XDドライブエディション(左)と、マツダ3 ファストバック XDドライブエディション(右)。

マツダ3 セダン XDドライブエディション(左)と、マツダ3 ファストバック XDドライブエディション(右)。

2020年に「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞したその造形は、余計なキャラクターラインを排した「引き算の美学」の到達点といえる。この唯一無二の佇まいは、今なお鮮烈な個性を放ち続けている。

密かに進化を遂げた「SKYACTIV-D 1.8」。人馬一体を叶えるシームレスな加速

パワートレインの中心となる1.8L直列4気筒ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.8」は、都市部から郊外を繋ぐドライビングに最適化されたユニットといえる。CX-30で燃費改善を伴う改良がアナウンスされているが、実はMAZDA3では、燃焼制御の最適化が実施されたユニットを2024年の10月より先行して導入済みだ。

マツダ3 ファストバック XDドライブエディション:CX-30と同じ1.8L直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジンを搭載。今回、CX-30で燃費改善の改良が施されたことがアナウンスされているが、マツダ3ではすでに先行して導入済みで、燃焼制御の最適化が図られているのはCX-30と同様だ。

マツダ3 ファストバック XDドライブエディション:CX-30と同じ1.8L直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジンを搭載。今回、CX-30で燃費改善の改良が施されたことがアナウンスされているが、マツダ3ではすでに先行して導入済みで、燃焼制御の最適化が図られているのはCX-30と同様だ。

低速域からフラットに湧き上がるトルクは、ストップ&ゴーの多い市街地でストレスのない加速を提供。「ホットハッチ」と宣言するには、確かに刺激が不足している感はあるものの、鼻先の軽さを活かした軽快なハンドリングは、マツダ独自の「人馬一体」を過不足なく描き出しているといえるだろう。

漆黒のスムースレザーがもたらす極上の設え。「XDドライブエディション」の美意識

こうした高い完成度をさらに際立たせるのが、「XDドライブエディション」だ。内装に上質なブラックのスムースレザーシートを採用。装飾を抑えた漆黒のコックピットは、手に触れる素材の質感と相まって、マツダ3が本来持つ造形の美しさをいっそう引き立てる結果となっている。

マツダ3 ファストバック XDドライブエディション:XD系のエントリーグレードとなるSパッケージに対して、ステアリングシフトスイッチやステアリングヒーターが装備されるドライブエディション。CX-30と同じく、センターディスプレイでアップル・カープレイとアンドロイド・オートのタッチパネル操作が可能に(20SとXDのSパッケージを除く)。

マツダ3 ファストバック XDドライブエディション:XD系のエントリーグレードとなるSパッケージに対して、ステアリングシフトスイッチやステアリングヒーターが装備されるドライブエディション。CX-30と同じく、センターディスプレイでアップル・カープレイとアンドロイド・オートのタッチパネル操作が可能に(20SとXDのSパッケージを除く)。

さらに装備面では、視認性を高めた10.25インチのセンターディスプレイにタッチパネル機能を追加。また、死角を補う360°ビュー・モニターや、不注意を検知して警告を発するドライバー・モニタリングといった高度な運転支援システムを標準化し、ドライバーが運転に集中できる環境を整えるという、マツダの人間中心の設計思想を具現化している。

また、ファストバックでは、艶やかなバーガンディのスムースレザーシートを採用した「バーガンディレザーパッケージ」が設定されていることもトピック。同じグレードで異なる個性が選択できるのも魅力だ。

生命感のファストバックか、知性のセダンか。「世界基準」を問うマツダの矜持

シグネチャーウイングやドアミラー、アルミホイールを纏い、光の移ろいによって表情を変える曲面美に、精悍なコントラストを付与したエクステリアは、ファストバックに生命感と躍動感を与え、セダンでは、凛とした知性をもたらしている。

マツダ3 セダン XDドライブエディション:ホイールやドアミラー、シグネチャーウイングをブラックで統一し、スポーティで引き締まったスタイルとしているのは、ほかのドライブエディションと同様。

マツダ3 セダン XDドライブエディション:ホイールやドアミラー、シグネチャーウイングをブラックで統一し、スポーティで引き締まったスタイルとしているのは、ほかのドライブエディションと同様。

独特のデザインと完成度の高さで、強豪ひしめく欧州でも評価の高いファストバック。オーソドックスなセダンスタイルを維持しながら、品格と美しさを兼ね備えるセダン。2つの個性を際立たせるマツダ3。世界のクルマづくりのスタンダードともいえるCセグメントにおいて、真っ向勝負を仕掛けた意欲作だけに、そこにはマツダの哲学がもっとも色濃く現れているといってもいい。マツダ3を選択すること。それは、「世界基準」を選択するということ。

【画像13枚】漆黒のスムースレザーと進化した10.25インチ画面。マツダ3「XDドライブエディション」の上質な室内空間を写真で紐解く

【SPECIFICATION】MAZDA3 FASTBACK XD Drive Edition(2WD)
 マツダ3 ファストバック XDドライブエディション(2WD)

■車両本体価格(税込)=3,177,900円
■全長×全幅×全高=4460×1795×1440mm
■ホイールベース=2725mm
■トレッド=前:1570mm、後:1580mm
■車両重量=1420kg
■駆動方式=前輪駆動
■エンジン型式/種類=S8-DPTS/直列4気筒DOHC 16バルブ 直噴ターボ ディーゼル
■内径×行程=79.0×89.6mm
■総排気量=1756cc
■最高出力=130ps(95kW)/4000rpm
■最大トルク=270Nm(27.5kg-m)/1600-2600rpm
■燃料タンク容量=51L(軽油)
■燃費(WLTCモード)=21.2km/L
■乗車定員=5人
■トランスミッション形式=6速AT
■サスペンション形式=前:ストラット、後:トーションビーム
■ブレーキ=前:Vディスク、後:ディスク
■タイヤ(ホイール)=前後:215/45R18

【SPECIFICATION】MAZDA3 SEDAN XD Drive Edition(2WD)
 マツダ3 セダン XDドライブエディション(2WD)

■車両本体価格(税込)=3,177,900円
■全長×全幅×全高=4460×1795×1445mm
■ホイールベース=2725mm
■トレッド=前:1570mm、後:1580mm
■車両重量=1430kg
■駆動方式=前輪駆動
■エンジン型式/種類=S8-DPTS/直列4気筒DOHC 16バルブ 直噴ターボ ディーゼル
■内径×行程=79.0×89.6mm
■総排気量=1756cc
■最高出力=130ps(95kW)/4000rpm
■最大トルク=270Nm(27.5kg-m)/1600-2600rpm
■燃料タンク容量=51L(軽油)
■燃費(WLTCモード)=21.2km/L
■乗車定員=5人
■トランスミッション形式=6速AT
■サスペンション形式=前:ストラット、後:トーションビーム
■ブレーキ=前:Vディスク、後:ディスク
■タイヤ(ホイール)=前後:215/45R18

【画像13枚】漆黒のスムースレザーと進化した10.25インチ画面。マツダ3「XDドライブエディション」の上質な室内空間を写真で紐解く

フォト=平野 陽/A. Hirano

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